2003年03月04日(火) |
カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ |
加藤茶と志村けんのコンビコント番組。 幼少の頃に大好きだった。たしか幼稚園だっただろうか。 「指令だ」から始まる、めくるめくカトちゃんケンちゃんの世界。 なんか音楽に合わせて女性がストリップするエロいコーナーがあって、 親が走ってきてテレビを消された覚えがある。 それがテレビ界的に大問題になった覚えもある。 その中のコーナーで「地震だばあさん」というのがあったと思うのだが、ご存知だろうか。 もしかしたらカトちゃんケンちゃんじゃないかもしれない。 地震体験車でばあさんの格好をした彼らが、大量のざぶとんを重ねた上に大喜利のように座る。 で、グラグラするのをいつまで耐えられるかというストレートかつくだらないコーナーなわけだが、 小さい自分はこれが大好きで大好きで、東名高速を本家へ向かって走る車の中で 兄弟そろってざぶとんをつみあげ、そのスリルを楽しんでいた。 時速100キロを超える「じしんだばあさん」である。ある意味本当のスリルがそこにある。
なんでいきなりこんな事を書くかというと、ふと自分は小さい頃に家族と 旅行に行ったことがないと気づいたからだ。 本家に帰るだけでもう大イベントであったから、それは旅行なのかもしれないし、 そのせいで旅行どころではなかったのかもしれない。 ただ、その東名高速で大量の思い出を自分は育んでいた。 「じしんだばあさん」もそうだ。 車の中でかけられていた、「フリオ・イグレシアス」もそうだ。 幼稚園なのにフリオ・イグレシアスという名前と歌の殆どを熟知していた。 あと「安全地帯」も。 渋すぎ。 子供にとって、楽しさはどこでも生まれるものだと思う。 海外にいかなくても、旅行にいけなくても、近所の公園だけでも、そこにちょっとした強烈なモノがあれば それは深い思い出になる。
「さよなら小津先生<ドラマ>」というドラマを見ていて思い出したのだが、いつから生徒は先生に歯向かったり、 タメ口をきいたりしていたのだろうか。 「ごくせん<ドラマ>」なんて以ての外だ。 自分の学校では非行はなかったと思う。 どっちかと言うと、それら学校建て直しドラマよりも、「それが答えだ<ドラマ>」的であったと思う。 見てみぬふりをしていたわけではなく、非行に大して先生がガッツンガッツン向かっていっていたから 日の目をみることもなかったのではないだろうか。 そういう事を考えると、自分の世代がギリギリだったのではないか、とも思える。 今の子供の事を考えると、かなり侘しくなるのは自分だけだろうか。 ものが溢れて、兄弟も少なくて、夜遅くまで起きることに怖さを覚えず、 そんなんじゃないだろ、と言いたい。 彼らに対して書いても書いても表現できない、混沌とした侘しさが自分の胸のうちにある。
あ、そういえば「ダウトを探せ<クイズ番組>」が大好きだったのに、結構早く無くなってしまった。 ・・・なんでだ?? カトケンのみが、自分のジェネレーションを偽ることのない真実のような気がする(笑)。
MAD TIGER地味作品集
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