奇跡を信じて〜あれから〜
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 眠れないまま

12日明方
自宅へ帰ったが眠れないままHの自宅へ向う
「Hおはよう!また会えたね」と挨拶する
8:00 葬儀の打ち合わせ
弟も眠れなかった様で睡眠薬を飲んだらしい

Hは帰りたかった場所にいると言うのに
13日の夕方には葬儀場に向わなければならない

打ち合わせも一段落し
私は2階のHの部屋から会社関係に
お通夜と葬儀の案内をFAXで送信

最後に私が出来る事は
できる限り多くの方々にお別れをして頂く事

Hは会社を経営しているが
私が代表取締役をしている会社の役員でもある
2つの会社関係数を考えると
果たして式場に入りきれるのだろうか?
悲しむ暇もないくらいに
私は段取りを進めていった

式場変更

一段落してやっとHの近くに座る
私がフラフラしているのか
まだHが息をしている気がした
「一緒にお茶を飲みましょう」と話し掛けると
頷いてくれる錯覚さえしてしまう

親戚の方の中には
「最後までよくして頂いて」と言われる方もいたが
私はこれを言われると恥かしくなる
私がしたくてさせて頂いてきたこと
けれど、もっと沢山何かができたのではないかと
考える時もあった

21:00
私は失礼させて頂いて自分のオフィスへ向った
静かな場所で過ごしたかった
13日は9:00〜葬儀屋と打ち合わせ
その後Hは棺の中に入ってしまう
誰もいない場所でしか泣けない自分がもどかしい

2002年04月15日(月)
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