奇跡を信じて〜あれから〜
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 お通夜

13日9:00〜通夜と葬儀の打ち合わせの後
葬儀屋は大きな浴槽を運んだ
最後のお風呂
Hはシャンプーまでしてもらい
ほとんど抜けてしまった髪まで乾かしてもらう

とうとうHは棺の中に入ってしまった
まるで眠っているようだ

訪問客も落ち着いた頃
私はHの傍らに座りじっと顔を見つめる
覚悟が出来ていたとは言え
いつか又会えると思えても
やはり辛い

多くの弔電が届き始めた

Hが愛した家を出なければならない時刻になり
胸が張り裂けそうになる

会場に到着すると沢山の花が届けられていた

受付けは私のオフィスのスタッフにお願いした
張り裂けそうだった心が和らいだ
葬儀が無事終了するまでは
繰り返し起こる感情なのかもしれない

お通夜に参列して下さる方々も早い時間からいらっしゃり
Hが最も尊敬していた元上司にお会いした
新幹線で駆けつけて下さった
昨年末にHから手紙が届いたそうだ
そこには「お会いしたい」と書かれていた様

お通夜が終了してからも友人達は
名残惜しそうに会場に残り
Hの死を受け入れる事ができない友人は
ロビーで長い間座っていた

私は遺族室とHの間を何度も往復した
遺族室に戻るのだが又Hに会いたくなり落ち着かなかった
一度帰った友人達も戻って来ては
Hに話し掛けていた

14日3:00過ぎ
遺族室で休む事にした

2002年04月16日(火)
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