「暗幕」日記
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2002年04月25日(木) |
電車で気になった言葉2題/問題は個人の好悪でなく |
電車で:2題【その1】「今きいていいですか」と珍しい話し掛け方をしたのは中年の女性。話し掛けられた若い男性は厚いマンガ雑誌を持っているので読書の邪魔を謝ったものか。「これA駅止まりますか」「止まりますよ」「△△線に乗り換えるには」「何駅から乗ったんですか」「B駅からです」「そうですか」「次に停るのはA駅ですか」「大丈夫です」
その路線ははじめての人には確かにわかりにくい。 B→C→A→D駅と停まる電車に我々は乗っていた。△△線の乗り入れがあるのはA駅ではなくD駅である。すべての車両がD以遠まで行くわけでなく、Bどまりの電車もAどまりもDどまりもある。さらにBとA駅で路線が分かれる。女性の目的地が△△線沿線であるとしたら(あるいは△△線を使ったその先だとしたら)最重要ポイントはD駅であろうがB駅あるいはA駅通過時点で乗っている電車の進行方向および終点も問題である。。△△線に乗るはずの彼女がD駅でなくA駅について尋ねたのは、その辺りの混乱もあるのであろう。
さて、男性が女性の乗車駅を聞いたところであれっと思った。彼女が正しい電車に乗っているかどうか判断するにはその情報は必要がない。一瞬待って、彼が「大丈夫」の根拠を彼女に示す気配がないので僭越ながら口を出した。「△△線ならD駅で乗り換えですね。この電車はD駅に行きます」ここで終わればよかったのだが、次の問答で少し気持ちが暗くなった。「ではD駅は次の次ですか」我々はBC間を走っていた。「違います。D駅は次の次の次です。」「違います」というのは調子がきつくなかったか?
【その2】座っていた男性が前に立っている人を牽制して立ち上がった。彼が声をかけた女性の連れている犬は盲導犬で、彼女は視覚障害者であるらしい。「すぐ降りますから」「いいです」と言う女性に男性は「座りなさい」と強く勧めて手をひっぱるようにして手すりのある端の席に座らせる。
命令口調が私は気になった。人により場合により、座ってまた立つ動作で却って疲れる場合もあると聞く。譲られても手すりのない中間の席だと立ち上がりにくいので有難迷惑との意見も聞いたことがある(これは今回あてはまらない)。強引に座ってもらうのは果たしてよかったのか。
しばらく見ていたら、彼女が降りたのはそれから五駅先だったので、単に遠慮していただけだったのかもしれない。
問題は好き嫌いではなく Oil Stone(4月24日)※ログが移動したあとのURLにリンクしています。「『煙草を吸う女の人は嫌い、だなんてことを言う男はイヤ。』と煙草をふかしながら言う女性」が問題にしているのは、個人の好悪ではなく、自分が男であるというだけで女性に対して指図できると思い込んでいる男の傲慢さだと思います。
あ、もしかしてオチは、彼女にそう言った男性も喫煙者だったりして(しかも子もち)。
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