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「暗幕」日記

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2002年04月26日(金) 企業社会は内助の功を前提とした男性主体のものである/夢記録:非常事態宣言中のパン屋

もちろん男女平等はまだ実現してなんかいない


すでに日本にも十数万世帯存在している父子家庭の苦労を取材した本*1を読んでの記事。

つまり日本の男性は、職場での強い連帯感と、仕事外での気のおけないつきあい、これがあってはじめて安定する。だが、父子家庭ではこれを二つとも喪失するのだ。(中略)そこで訴えられているのは、新しい家族関係の必要性なのだと思う。
引用元:汐見稔幸「おーい父親 父子家庭を生きる」『毎日新聞』2002年4月26日付

夫婦別姓に断固として反対している人が、姓を同じくすることで実現できると信じ込んでいる家族の恩恵とは何だろう。一緒に住もうが別居しようが(仕事や学業の都合で単身赴任する例は珍しくない)、姓が同じだろうが違っていようが、親密な結びつきはあるときはあるし、失われるときは失われる(家庭内離婚、という用語が成立するほどに)。制度をはやく実態に合わせて、家族は何でもアリにした方が全体としてメリットは大きいのではないか。よいこと:離婚時のみならず結婚時の手続きが簡便になる。保護者と姓が違う子どもが特別視されなくなる。

もしかして、夫婦別姓に反対する理由が女性が既婚か独身かわからなくなるからだとしたら嫌だな。さすがに現代ではあまりに恥知らずな男性優位思想なのが明白なので誰も言わないだけかもしれないけど。

*1 父子家庭を生きる―男と親の間 bk1



腹が立った
それと弱い立場といいますが、女性は女性の意思と力でその今の立場に居ると思いますよ、嫌だったら変えようとするはずです、そう思ってもしないのなら、その立場に甘んじてるだけです、己の意思で変えることをしない存在を支持出来ません。

結果と原因をすりかえないでください。その論調は「女性に芸術家が少ないのは、女性は描かれるべき存在で、絵を描く才能がそもそも備わってない存在だからだ」というのと同じです。日本の企業は家に"妻"という、面倒をみてくれる存在がある男性に有利なシステムです。その企業で男性と互角に発言力をもつためには、女性は(面倒をみなければならない)夫や子どもがあっては不利、単身でも妻がない分不利になります。男性同士のノンオフィシャルコミュニティで交換される情報入手の点でも不利です。これらすべてを覆して現在、女性が働きやすくまた女性の労働も男性同様に評価される社会になってないとしてもそれは女性だけに責めを負わせるべきではない。


夢記録:非常事態宣言中のパン屋

【夢の内容】校舎の人口密度が高い。学生にも教官にも見えない通勤途中らしいスーツ姿が一杯だ。とうとう非常事態宣言が出されたのだと思う。大学は学問・思想の自由をうたっているから中立地帯で、通勤中に間違って攻撃されないよう出来るだけ大学構内を通って通勤しようとする人が増えた結果だ。

授業にならないので私は帰る。駅ビルから丸太でできた階段がありその上にパン屋がある。ローフでなくスライスや、さらにそのスライスを細く切ったフィンガービスケット程度の単位で売っている。材料の手当てがつかないのだろう。私もスグリ入りのパンを一切れ昼食用に買う。

気がつくと他の客はいなくて女性店主と私の二人だけになっていた。無口だった店主が声をかけてきた。「肌が荒れているようだが」「何も手入れしてませんからね、睡眠は足りないし、食生活も荒れてるし」たまにパンを買うだけのつきあいだが、気にかけてくれたのが嬉しかった。



捕捉:窓のとおく(4月25日)

捕捉2:メモ:女性と仕事、リンクいくつか


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