女の世紀を旅する
DiaryINDEX|past|will
2002年06月19日(水) |
不気味な東証の暴落 10400円台へ |
不気味な東証の暴落,10400円台へ,赤信号点滅 2002.6.20
●チャートテクニカルの面で下げ相場に転換 10000円割れは目前
先週,サッカーで日本中の熱気が高揚している間に,東証の株価がスルスルと下げ続け,日本がトルコとの試合で敗退した翌日の今日,奇しくも10400円台まで急落してしまった。11000円割れから下げ足を強めており,これで下降転換がハッキリしてしまった。短期は下げ過ぎのため戻り反発もあるが,10000円割れは必至の情勢であり,ニューヨーク市場の株安に引きずられれば,8000円台まで急落しそうなチャートである。そうなれば,2〜3月の金融危機の悪夢がよみがえって,市場は騒然となるので,今後の株式の動向から目が離せない。恐怖の相場になりつつある。
昨年9月の9300円台で底入れしてから、今年3月に上昇転換したが、 日経平均は3月、5月の12000円前後を上抜けずについに反落してきた。個別株は連動せずに、循環的に買われたので、下値からの上昇幅が平均で50%弱までに達していて、ここから買い上げる水準の株は減って、利食い売りの水準まで値上がりした株が増えてきたので、外資と機関投資家が先週から売りを急増させ,あっというまに1600円近くも下落してしまい,上昇トレンドが一瞬にして下降トレンドに変わってしまった。
政府の景気底打ち宣言からさらに上昇期待もありましたが、今週に入って下値支持線の75日移動平均線を下回ってきた株が増加し、指数の日経平均は下降転換に向かうこととなった。政治の不祥事や経済の増税路線を続ける小泉政権へレッドカードを市場がつきつけている感を呈している.
株価の動きは、目先は10000円割れが起こりそうな気配が市場に漂っており,いよいよ日本の資本主義市場は最大の危機をむかえそうである。銀行や商社の下げもきつく,まもなく赤信号がともる危険性が発生するので,市場の動向に注目していきたい。戻り相場の場合は、11500円前後までが戻りの目途で,11700円を上回ってくると、また上昇の可能性も出てくるが、現在の状態からは戻り売りが強く,とても上昇トレンドへの復帰は無理のようだ。株価がこのまま下がれば,日本のデフレ不景気は深刻さを増すだろう。かといって,政府のデフレ対策は毎度,インパクトの弱いものなので,もはや今回の売りトレンドを変えることは出来ないだろう。
●9400円割れれば,8000円台へ下落する危険性高い
上昇相場から下降転換に向かうと、個別株は好業績株、材料株などの、個別株物色にかわって、森から木を見る相場に変わりることになる。 まだ10000円割れを述べるのは早すぎるが、今後、再上昇に向かわずに下降転換した場合、まずは10000円割れの相場展開から、2月の安値9400円前後を意識する動きにかわる。ニューヨークの株式市場も下降トレンドが確定しているから,その影響は計り知れないほど怖い。
恐怖のシナリオとして,今後,7月にかけての3週間前後、多少戻しつつも下降を深めていくと予測される。
著名なアナリストによると,この相場状況では、短期で戻した場合は、戻り売りから手持ち株を処分して現金化しておく事がよいとのこと。こうした相場では安値惚れで買ってはならない。
●ドイツ証券の大量売りが今回の上昇トレンドを崩した
6/10〜6/14プログラム売買
裁定 売り 497249 買い 622089 裁定外 売り 856500 買い 449734
6/3〜6/7 上位会社
売り ドイツ 257848 MS37648 UBS26218 ソシエテ21524 野村17200 極東13650 GS22315 メリル20196
買い UBS225785 ドイツ180231 ソシエテ63108 極東17430 MS13657 GSメリル0
先週から山ほど売られていることがわかる。ドイツ証券の先々週の売りは凄まじいものがある、今でも続いているのなら、何ゆえに親の仇のように先物から売りまくるのか,その仕掛けの背景と狙いが不気味である。
|