女の世紀を旅する
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2002年02月04日(月) 世界文学者の言葉 《人生について 2 》


  《人生について 2》   箴言集








1.なんのためにあなた達は生きているのですか.国のためですか.
  家のためですか.親のためですか.夫のためですか.
  子のためですか.自己のためですか.愛するもののためですか.
  愛するものを持っておいでですか. 
           (武者小路実篤『お目出たき人』 )





2.人生はわれわれをからかうのだ.人生は諸君に本物を愛しているような 錯覚を与えて,にせ者を 愛させる.恋にはちゃっちな情事をもたらし,名誉にはくだらない成功をもってくる.
            (ジュリアン=グリーン『真夜中』)




3.ぼくらは謙虚ではなくちゃいけない。静かな生活の美しさを知るべきだよ.
「運命」の眼にさえも気づかれないで,そっと人知れぬ一生を終わるべきなんだ.
             (モーム『月と六ペンス』 )  




4.人生は生きねばならない.生きるためには戦わなければならない.名は揚げなければならない. 金はもうけねばならぬ.命がけの勝負はしなければならない.                       
(徳富蘆花『思い出の記』)




5.千年後にも人間は「ああ,人生はなんとつらいものだろう!」と嘆き続けるにちがいない.そし てまた同時に,今とまったく同じように死を恐れ,死ぬことをいやがるにちがいない.
               (チェーホ フ『三人姉妹』)




6.生まれたものに死はかならず来る.
 死せるものはかならずまた生まれる.
 さけられないことをなげいてはいけない.
 生まれる前には,存在は人の感覚に明らかでない.
 生まれて死ぬまでの間だけ明らかであり,
 死とともに,また明らかでなくなる.
 ここになんの悲しむべきことがあろう.
 生きているすべてのなかに住むかれ(最高神)は,
 永遠にうちこわされることがない.
 だから何者のためにも,けっして嘆くことはないのだ.
        (古代インド叙事詩『バガヴァッド=ギーター』)





7.生まれ死ぬ.死ぬ生まれる.かくて人生は常に新しく,常に新鮮である.貴きものが死ねば,また貴きものが生まれる. 
             (武者小路実篤『若き日の思いで』)
 
 
  
                








カルメンチャキ |MAIL

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