ふうこの英国留学日記-その後

2002年04月06日(土) アカデミア美術館

4月6日(土)
朝8時起床。8時半朝食。天気が悪いのでサン・ジョルジョ・マッジョーレへ行く計画を取りやめ。ムラーノ島とアカデミア美術館へへ行くことにする。
9時半にホテルを出、迷いながらもファンダ・メンテ・ヌォーボへ。そこからサン・ミケーレ経由でムラーノへ。ベリーニを見ることが最大の目的であったのだが、教会が閉まっていて3時からしか開かないと言われ、断念。もう一つの教会、サンタ・マリア・ドネイトを見る。12世紀に作られた床のモザイク、13世紀のアプスのモザイクが素晴らしい。
教会を出ると、お昼だったのでバールでサンドイッチとめちゃめちゃ濃厚なホットチョコレートを飲み一息。お土産を買いたいというMに付き添って、ガラス細工の店を回るうちに、実演しながら、ガラス作家が自分の作品も売っているという店を見つける。彼の名前はリヴィリオ、彼の手作りの美しいガラス細工を見ていたら、最初は何も買うつもりもなかった私も思わず一つ買ってしまった。制作者から何か買うというのは、信用することができて気持ちがよかった。Mは結局、プレゼントやお土産も含めて、四本のガラスペンを購入。どれも、美しくなかなか良い品だったと思う。
天気も回復し、美しいガラス細工を手ごろな値段で手に入れることができた私たちは満足しながら、ベネツィア本島にもどり、アカデミア美術館へ向かう。
アカデミア美術館の今回の収穫はなんといても、カルパッチョ。特に「聖ウルスラ物語」(1490−5)の連作に心を打たれた。中でも「聖ウルスラの夢」のなんとも言えない不思議な物語的空間に魅力を感じ、この作品が賞賛される理由がはじめて理解できた気がした。三時半から結局7時近くまでを美術館で過ごし、お腹が減ったのでブラブラ歩きながらレストランを探す。感じの良いレストランを見つけ、席が空くのを待ち、席についたらもう8時。温野菜のソテー、魚介のリゾットとチキンのキノコソースをMとシェアして食べる。
この店も美味しかった。
9時半に公衆電話からベニスに住む、知人に電話。ベニスに住むHさんにはいろいろと情報を聞く。とりあえず、Hさんとベニスにいるうちに会おうということになり、明日電話をもらうことに。ユーロになってから、イタリアの物価が上がったというのは、私も実感していたことだが、イタリアに住む人にとっては打撃がおおきい話だ。
そのあと、テレホンカードの残り度数で、日本のKに電話。日本は朝の4時だが大丈夫かな?と思ったが、ツーコールで元気な返事。しかも、ちょうど私に電話しようかなと思っていたそう。テレホンカードはすぐに切れたが、折り返し私の携帯に電話してくれた。イタリアで携帯に電話がかかってくるというのは、不思議な感じだが、とても嬉しい。
声を聞くと、やはり彼が恋しくなる。彼も春休みでのんびりした生活で、1人暮らしモードに戻って、少し人恋しいらしい。。。
美術館に3時間以上もいたせいか、なぜか疲れきってしまった今日。早めに寝るとするかと思いながら、もう11時半。それからシャワーを浴びて、着替えて寝る準備をして1時就寝。


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