ふうこの英国留学日記-その後

2002年04月05日(金) フィレンツェ日帰り旅行

朝五時半に起きて、6時にホテルを出発し、6時半の列車でフィレンツェへ向かう。駅の売店でパニーニを買い込み、乗車後、食べるとすぐに眠ってしまった。9時半にフィレンツェに到着。ドォーモを横目で見ながら、サンマルコ美術館へ。フラ・アンジェリコのフレスコ画、特に有名な「受胎告知」を見る。サンマルコ美術館はドミニコ会の修道院だった場所を美術館として使っていて、簡素だがとても気持ちのよい美しい建物。こんなところだったら修道女生活も耐えられるかも、などとMと話す。フラ・アンジェリコの絵は静謐で優しい印象。彼はこの修道院の修道士の1人で、この修道院に数多くのフレスコ画を残した。ちなみに修道院長は宗教改革で裁判にかけられ、火あぶりになったサヴォナローラ。
12時からは電話で予約していたウフイツィへ。まず、ボッティチェリの間に行き、ひとまず鑑賞してから、お腹がペコペコになったので一時くらいにウフィツィのカフェへ。
ここは、私の中ではイタリアでもっとも食べ物が高くてまずい場所として記憶されている・・・しかし、時間のない私たちは(水は持ち込んでいたが)ここで食べるより手段がない。冷凍のチキンフライをはさんだだけのパニーニが6.5ユーロ。やはり、味もよくなかった。
カフェを出ると一緒に来たMと別れ単独行動。4時までウフィツィ見物。前回と同じく、ラファエロの「ひわの聖母」が展示しておらず、見れなかったのが残念。しかし、ボッティチェリはもちろん、ティッツィア―ノのウルビーノのビーナスはやはり美しかった。
しかし、手に持っているバラの一輪が落ちていることが、若さのはかなさを象徴しているという。
その後、ヴェッキオ橋をジェラートを食べながら渡り、ピッティ宮(もとメディチ家の宮殿だった)のパラティーナ美術館へ。
ここのメインはジョルジョーネ、ティッツィアーノの「灰色の目の男」、ラファエロの「大公の聖母子」「椅子の聖母子」など。ウフィツィでラファエロの傑作が見ることのできなかった不満をここで晴らすことができた。
その後、マトバ・グローブという老舗の手袋屋で手袋を一つ買い、ぶらぶらフィレンェの街をウィンドウショッピングしながら駅までへの道を戻る。
ピザと水を買い込み、6時半の列車でヴェニスへ。列車に乗ると同時にピザを食べ、少し寝てから車内で持ってきた論文を少し読む。9時半に到着し、ホテルへ戻る前にお腹を減らしたMと一緒にワインバーへ寄る。彼女は、サンドイッチと洋ナシのジュース、私はトスカーナの赤ワインで2000年のものをグラスで頼む。店の人のすすめに従って、なんとなく選んだが、フレッシュで香りのつよい、生命力溢れたワインだった。
お店の人もフレンドリーで、Mの頼んだサンドイッチも美味しく、私のワインもしっかりした味で、イタリアっていいね!!とイタリアのライフスタイルを賛美。
帰国後、イギリスの学食の食事に本気で耐えられなくなりそうなのが心配だ。


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