デューラーの版画「メランコリア」は私の大好きな版画の一つ。
この絵を見ていると、憂鬱−メランコリア−はどんな賢人でも、才人でも、人間ならば逃れることのできない、普遍的な感情なのだな、と思う。
今週の半ばから、私は憂鬱の波にどっぷりと浸かってしまっている。 これをどう説明したらいいのだろうか? 他人に説明する気にすらならず、しかも、理由もはっきりしない。
「こんがらがるのは誰のせい?私のせい? 考えこむのはいつもの悪い癖」
と歌っているのはクラムボン。 そうなのだ、思考がこんがらがっている。 前に進まず、何をしているわけでもないのに、やけに疲弊している。
現実に走り出さなくてはいけないのに、課題は山積みなのに・・・
もう、建設的なことをするのは諦めて、 ビョ−クを聞きながら、ベッドに横たわる。好きな小説を読む。 たまには、自分を思いっきり甘やかすことを許しましょう。
ベッドスタンドの明かりだけの私の小さな部屋は、薄暗く、温かく、 まるで Hidden Place。 今だけは、ラベンダーカラーのベッドカバーを 私のCcoonにして、安らかにまるまっていたい。
月曜日にはどうせ、繭からでていかなければいけないのだから。
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