風のひとり言
kaze



 

最近・・・という訳でもないが、よく夢を見る。
夢は、ほとんど毎晩といって良い程に見るし、
起きた後もその夢の残像が脳裏にこびりつく。
その内容は様々。
仕事のことであったり、友人たちと楽しげにしていたり。
勿論よい夢ばかりではなく、悲しい夢、怖い夢なども見たりする。

ところが最近見る夢は、今までと少し違う。
何が違うかといえば、その登場人物。
ほとんど記憶の片隅に追いやられ、
思い出すことすらないであろうと思われていた、
かつての友人などが出てくるのである。
それもランダムに・・・
中学校、高校時代の友人や先生たちが夢に現れるのである。
その夢の中で何をしているのかといえば、
普通に当たり前のように接しているし、会話をしているのである。

かつての日本。
源氏物語が執筆された頃の日本では、
夢に人が現れた場合、その相手が自分を想っている・・・と言われていたらしい。
そう考えてみると、結構モテている自分がここにいる(笑)
もっとも女性だけでなく男性にもだが。。。(汗)
まぁ、今はそんな考えなどなく、おそらく心理学的に言えば、
深層心理の中でどこかその相手に思いがある表れ・・・とでも言われるのだろう。
しかし・・・
深層心理だろうが、突然に思い出すその相手の出現に対し、戸惑う自分がいる。
およそ思い出すはずもない相手を、なんのきっかけもないままに思い出すものなのか?

「人間の記憶領域というものはとてつもないもの。
人間は一度見たもの、聞いたものは決して忘れてはいない。
ただ、記憶した場所からそれを取り出すことが出来ないだけだ。」
・・・かつてこんな事を聞いたことがある。
己の学業不振を、
「馬鹿なんだもん」の一言で片付けようとする長男に対しても、この話をしてやった。
いずれにしてもその記憶の引き出しをうまくコントロールできる人が、
記憶力がよい・・・ということになるのである。

さて、そうなると自分の夢の話の続き。
記憶されている過去に関わった人間関係が今、突然に記憶の引き出しから出てきた・・・
しかも本人の意思とはまったく関係なく現れたということは、
自分の記憶領域が暴走しかけていることなのだろうか?
容量オーバーが近いとか、あるいは・・・死期が近いのか????(汗)<おい

なんとなく、夢の中での再会に懐かしみ喜ぶ感情もなく、
朝が来て目覚めると、釈然としない気持ちになってしまうこの頃である。








2004年04月16日(金)
初日 最新 目次 MAIL


My追加