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■ 消えた人
ネットから一人の人が消えた その人の痕跡は、もうどこにもない。 唯一その名残を残すものといえば、 一切立ち上がらないメッセ名のみ
実際問題、その人の何を知っているわけでもない 色々考え、思いあぐねても、 その人の私生活の一片すら知らないでいる
元を正せばネットを介して知り合った関係 こんなものかと思いつつも、気にはなる が・・・然しながら、何も知らないんだ 相手のことは・・・
ネットの繋がりはネットを使用しないだけで いとも簡単に姿を消すことができる 本人の意思のもとに・・・ 希薄・・・そんな言葉も頭をよぎる
自分がある日突然にネット上から消えた時、 探してくれる、あるいは気にかけてくれる人はいるだろうか? 幾人かの友人たちの顔が浮かぶものの、どんなものか。
ただ・・・今の生活サイクルの中で、ネットを切り離す事は容易ではない。 そこには強い精神力と確固たる意思が要求される。 そして・・・それは自分にあるものか?
2002年10月17日(木)
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