風のひとり言
kaze



 親の気持ち

先日の出来事・・・
家族全員で出かける直前、長男が何が気に入らなかったのか、
突然に「行くのやめる」と言い出した。
顔は不服そのもの・・・何かにいじけている様子にも見えた。
「だったら来なくていい!」と言い捨て出かけたものの、後に合流した。

その時の自分の腹のうちは、
「我がまま言って来ないのなら勝手にしろ」という気持ちと、
「せっかく家族全員で出かけるのに」という気持ち、
「独りで留守番して何かあったらどうすんだ」という気持ち、
「帰宅後に更にいじけている顔なんか見たくない」などなど
それこそ色々な気持ちが錯綜していた。

そしてふと気づいたこと・・・
恐らくは自分もかつてやったことなんだな・・・
こんな同じような気持ちを、自分の親も抱いていたのだろうな・・・

親にならなければ親の気持ちはわからないことが多い。
そして子供の気持ちも、
忘却の彼方に置き忘れてきた感情を掘り起こさない限り思い出せない。
自分がしてきたこと、自分が感じたことを忘れてしまっては、
子供の気持ちが判るはずもない。
とすると・・・親の気持ちは子供にはわかりようがないのかもしれない。
実際に子供が親になってからでないと、その気持ちの本質は理解できないだろう。

押し付けでなく、頭ごなしでなく、
お互いに心を開いてよく話し合うこと・・・
そういった心の交流が親子関係には必要なのかもしれない。



2002年10月14日(月)
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