風のひとり言
kaze



 顔の見えないメール

先日懐かしい友人からメールが届いた。
懐かしさに読み進めていたものの、何かおかしいと感じた。
なんだろう・・・

改めて読み返しても、その疑念は晴れない。
別に特段混みいった話ではないし、文体におかしいところもない。
なんだろう・・・

ふと、相手の顔を思い浮かべた。
あれ?

何故かすんなり相手の顔が思い浮かべられない。
何度も会ってる友人だけに顔を忘れているわけでもない。
なのに相手の表情が思い浮かばない。

文章というものはその書いた本人が見えるという。
その人独特の書き方、表現などが文字感間に表れてくる。
それが例え、自筆でなくPCで打ち込まれた無機質な文字でもだ。
特に知ってる相手だと、どんな顔でこれを書いたのかまで想像は出来よう。
文字間・行間におそらくはその人の特徴・癖が表れて来るのかもしれない。

言葉が最大のコミュニケーションツールであるのと同様に、
文字もまたそれに匹敵するだけの力を持っている・・・
今更ながらにそれを感じたメールだった・・・

2002年10月02日(水)
初日 最新 目次 MAIL


My追加