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■ 「親」という者たち
親のエゴだけで子供を育てている人がいる。 親の気分ひとつで、子供をしかったりなじったりする。 それがエスカレートして、子殺しに発展する悲惨な場合もある。 ただ、泣き止まないからとか、うるさいからとか・・・ 食べ方が悪いだの、口答えしただの・・・ その原因は様々あるだろうが、ほんの些細な事が原因になる場合もあるようだ。
先日あるドラマを観ていた。 その中に出てきた台詞であるが、 「親の誕生日は最初の子供と同じ日であり、同じ年齢しか生きて来てない」 つまり自分たち親は、そりゃ生きて来た年輪は重ねてきたとしても、 親業をはじめたのは、最初の子供と同時であるということ・・・ なるほど・・・と妙に納得してしまった。 確かに当たり前の事なのだが、でもきっとそれに気付かず、 親であることを誇張し、ひいては子供を萎縮させているであろう親がどれだけいるだろうか?
親としての誕生日は、最初の子の誕生日と同じ日である・・・ 子供の成長とともに、親も成長していくものだ。 なんて言っても、親としては生まれたばかりであるわけなのだから、 当然そこには戸惑いも迷いもあるだろう。 生まれた子供も同じはずである。 この世に生を受け、見るもの聞くもの全てはじめてづくしの中で、 頼っていくものは、目の前にいる親のはず。 子供とともに成長していかなければならないのだ。 それを・・・何か勘違いしている親の多い事・・・
かくいう自分もそんな1人だったかもしれない。 長女が生まれた時に初めて親になった。 凡そ2年して長男が生まれた時もまだまだ若い父親だった。 自分の感情の行き場を子供にぶつけた事もある・・・ まだまだ親として、かなり未熟だったと反省ばかりの日々だった。 今考えれば「親」という着物をまとったただの若造にしか過ぎなかったと思う。 長女が生まれて10年・・・次男誕生・・・ ここで、ようやく親になれた気がする。 10年親をやり続けた成果が、次男への接し方も含む愛情溢れる眼差しを持つ事が出来たようだ。 一体、一人前の親になるには何年かかるのだろう・・・ まだまだ自分も発展途上の身。 これから先も、長女の年齢と合わせて親として成長し続けねばならない・・・ ・・・そんな事をふと思った。
親だから偉いわけではない。 親は自分の子供を守ってやらねばならないはずだ。
2002年09月27日(金)
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