風のひとり言
kaze



 優勝

原 巨人が優勝した。
とりあえず巨人ファンの方おめでとう・・・
巨人史上最弱の4番打者!内角責めで球を怖がる4番打者!
なんて、揶揄されていた現役時代の原監督も、ようやく汚名返上できたかな(笑)
ONも成し遂げなかった就任1年目の優勝は確かに偉業。
(サヨナラ負けっておまけ付は更に偉業)
ま・・・確かに今年の巨人は強かった(てか、まとまってたね)<脱帽

今年のプロ野球ペナントレースは、
序盤戦阪神の勢いと共に、注目度もかなりあったのだが、
話題がサッカーワールドカップに移り、あの1ヶ月間が終わってみれば
巨人の独走態勢が固まりつつあった。

そして昨夜の巨人戦。
見ていた方ならお分かりだろうが、延長12回まで行った挙句のサヨナラ負け。
しかもピッチャーのワイルドピッチというお粗末さ。
実は9回裏の時点で2対1で巨人が勝っていた時、密かに阪神のサヨナラ勝ちを期待していた(笑)
別に阪神ファンでということではないのだが、7回の時点でマジック対象チームのヤクルトが敗戦し、
たなぼた式に優勝が確定していたので、試合結果に関わらず胴上げが予定されていたからだ。
試合に負けたチームの胴上げって・・・一体どんな形でされるのか非常に興味があった(爆)

結果・・・見事なサヨナラ負け。
どんな表情を見せてくれるかとテレビを見ていたら、
案の定、苦笑いの選手の多いこと。
ベンチから飛び出す選手などいるはずもなく、ただただ現状を認識しているだけの表情だった。

試合が終わり、阪神ベンチは全て引き払ったあと、甲子園球場には「六甲おろし」が響く。
通常の阪神が勝った試合での光景と何ら変わりはない。
ただ一つなかったと言えば・・・勝利チームのヒーローインタビューがなかった事か?

場内が一通り落ち着いた後、巨人はレフトスタンドの巨人応援席に挨拶に向かう。
その時にはもう、敗戦したショックから立ち直り、「優勝」を噛みしめている顔である。
その後は、マウンド上で胴上げが始まった。
それにしても、通常は勝った瞬間にベンチから選手全員が飛び出し、マウンドで胴上げが始まるもの。
相手チームもまたうつろな目で(笑)それを見ていることが多い。(今回は誰もいない)
負けたチームの胴上げというのは、やはりどこか空々しいというか締りがなかった気がする。

プロ野球の優勝はペナントレース年間140試合の戦績(勝率)で決められる。
そのため、2位以下のチームが残り試合全勝しても、その勝率に届かない場合に優勝が決まる。
そしてその目安としてマジックというものがある。
これは、あと幾つ勝つ(あるいは対象チームが負ける)を表す数字で、0になれば優勝である。

今年のセパ両リーグの覇者は共に、そのマジック対象チームが負けたことで手に入れた優勝だった。
なんだか、これでは盛り上がりに欠けてしまう。
タイムを競う競技であれば、当然1着になったチームが優勝でわかりやすい。
また、高校野球などはトーナメント方式なので、これまた優勝するために勝ち続けることを要求される。
しかし、プロ野球やJリーグ等に見る勝率制であると、どうしてもそういったことが起こりうる。
例えば優勝のかかったチームが試合のない日に決まってしまう事もあるし、
昨晩のように負け試合でも決まってしまう事もある。
何かこう、観客を惹きつけられる手段はないものなのかなぁ。
マジック1になった段階で、自力で勝たないと認めないとか(笑)
そうなると・・・また色々問題あるのでしょうがね・・・ま・・・試合方式の問題なんだろうけど。

とまぁ、昨夜のシーン見ながら、そんな事を考えていました。



2002年09月25日(水)
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