風のひとり言
kaze



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行過ぎていく夏を惜しむかのように、蝉があちらこちらで鳴いている。
が、その数も徐々に減ってきているようだ。

蝉は7年生きるといわれ、その内の6年以上を地中で過ごす。
成虫として木に止まって鳴いている姿からは凡そ1週間の命といわれる。
ところで、その蝉の最後の瞬間を見たことがある人はいますか?
その瞬間は蝉にどう訪れるものなのか・・・
(聞いたって答えてくれないし<当たり前)
鳴いている瞬間に、突然に全細胞がSTOPし、下に落ちた時にはすでに死んでるのかな?
道端に増えつつある死骸を見ながら、ふとそんなことを思った。
彼らにとっては「突然死」なのか「衰弱死」なのか・・・
それを知る術もないが、いずれにしても儚いものだと感じる。

かつて聞いた話・・・聞き流してたものだから詳細はわからないけれども、
俳優の梅宮辰夫氏・・・
もう何年も前の話だが、医師より癌を告知され、余命一年と宣告されたそうだ。
その彼が残された一年をどう使ったかと言えば、
南の島(どこだか忘れた)に1人で渡り、毎日朝から晩まで釣りに明け暮れ自炊をし、
それこそサバイバルさながらに生活をしていたそうだ。
時間という概念を無くし、己の欲求のままに生活をしてきたらしい。
その南の島の陽光、気候、風土、そして何より全てのストレスから開放された彼の体からは、
東京に戻って再検査をしたところ、癌細胞の欠片すら見つからなかったそうだ。
結局、人間のあるがままの生存本能が癌に打ち勝ったという話・・・

それにしても、余命1年と言われたら一体自分は何をするんだろう?
考えて、色々な事をシュミレートしたところで、
実際にその場面に遭遇したら、行動に起こせないのが関の山・・・
恐らくは考えていた半分も行動できないんだろうな・・・



2002年08月18日(日)
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