風のひとり言
kaze



 逆取材

先日行った撮影現場のひとコマ。現場には小学5年生およそ80人・・・
別にエキストラを雇った訳ではない・・・
必要なのはその中の4人であったのだが・・・

実はこの日を迎える前に、準備段階として
その子たちの学校へ出向き、撮影のお願い・・・
教頭先生は快く了承してくれた・・・ところまでは良かったのだが、
「社会科実習と言うことで、撮影現場を見学させてもらえませんでしょうかね」
こちらとしてもお願いしている手前、無下には出来ず(当たり前)
「いいですよ。どうぞどうぞ」
しかし、先生の言葉にはさらに続きがあった・・・
「撮影が一段落した時間をお借りして、少し質問時間を頂けませんか?」
(え・・・なにそれ・・・そんなこと依頼されたの初めて・・・)
「勿論、質問事項はあらかじめお渡ししておきますし、お時間は取らせませんので」
(まぁ・・・こちらがお願いする立場だったわけだし・・・仕方ないよなぁ)
「わかりました。じゃあそのようなスケジュールを組みますので」
「ありがとうございます。子供たちも喜ぶでしょう」

とまあこんなやり取りで始まった撮影日。
カメラマンの前を通ってはいけないという気遣いから、カメラ後ろに80人の子供たちが続く・・・
なんと不思議な光景(爆)

一段落していよいよ質問タイム。
「プロデューサーとディレクターはどう違うんですか?」
「文章を映像化する場合、どんなところに気をつけるのですか?」
「カメラマンは伝えたい事をどう写すのですか?」
「1つの番組でどのくらい撮影するのですか?」
「使われる時間はどのくらいですか?」
などなど・・・
いやぁ・・・興味があるのはわかるが、ここまで突っ込まれるとは思わなかった。
とりあえず、全てに答え納得させた(無理矢理?(笑))上で解散。
帰り際にその子たちは、口を揃えて
「色々ありがとうございました〜」「お仕事頑張ってくださ〜い」だって!

それにしても・・・随分素直で、礼儀正しい子供たちだった事がものすごく印象に残っている。まだまだ日本の未来も捨てたもんじゃないね(笑)

2001年12月01日(土)
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