時々管理日誌
時々だけ書く管理人の日誌です。
サイト運営や創作について、日々の雑感など。

2016年01月30日(土) 覆面7Fブロック推理経過(その1)

まずは作品と作者さま一覧をぺたり。敬称略で失礼します。

F01 空蝉ばかりが残された 
F02 名前のない色 
F03 鐘山に迷う
F04 子連れ天使
F05 異説クリュタイムネーストラー
F06 イ●カに●った●年
F07 光の真実
F08 ねがはくは花のもとにて...
F09 虹色クジャクと北の森 
F10 聖泉鏡 
F11 空の歌を捧げる歌姫の最後

jiji すず ネジ子 碓地海 茅 佐倉愛斗 財油雷矢 三和すい 西禄屋斗 百里芳 鈴子


さあ、自ブロックであるAをのぞけば最後のブロックです!
例によって、まずは推理は置いといて普通に楽しんで一読。
が、その段階で、全く隠れる気がなさそうなお二人に気付きます。
うんうん、それも1つの楽しみ方ですよね!
覆面企画は、別に、『なるべく当てられない』を目的にした企画じゃないですもん。
そういう楽しみ方も、もちろんアリだけど、それはあくまでも、『楽しみ方の一つ』ですもん。
普段どおりのものを出して自分の作風を知ってもらい、好みがあう人がいれば気に入ってもらうというのも、正当な楽しみ方の一つですよね!

で、隠れる気がなさそうな人、一人目はjijiさん。
行頭の字下げがない。
なので04。
04は、冒頭とあと一箇所だけ下げてますが、サイト作品でも、章や段落の頭など、ところどころで下げてるものもあります。
あとはセリフ。
04は、セリフは基本的に短く、「あんたに、任せる」「それも、駄目なんですか」などの読点使いが目立ちますが、jijiさんのサイト作品にも、 「よく、考えてみる」「どんどん、自信が無くなっていくわ」「なに、してるの」など、同じ特徴があります。

あまりにも一目瞭然なために細かい検証は省略してしまいますが、文体・改行の頻度・漢字変換など、どこをとってもそれらしく、内容的にもそれらしく、物証は、調べればいくらでも出てくると思われます。

あと、これは証拠になるほどのことではないですが、jijiさんのサイトでたまたま読んだ作品で、一緒に食事する相手に食べ物の好き嫌いを尋ねるシーンがあり、そういう気遣いを描く方なのかな、と……。
04の主人公の殺し屋さん、内心いろいろ冷たそうなこと言って見せてるけど、とっても親切な人ですよね〜。
見ず知らずの母子を家に上げてお風呂や服を貸して食事まで作ってあげる上に、その際、子どもの好き嫌いまで気にかけてあげるなんて、なんて面倒見の良い、良い人なんでしょう……(T-T)
根が善良で親切な殺し屋さんの、その親切さが、好き嫌いを尋ねるという行動にあらわれていると思います。
で、jijiさんの作品に出てくる人も、思いやりをそういう気遣いの形で表現する人が出てくる、と。

もう一人は、財油さん。
よく見たら、財油さんは、全く隠れる気がなかったわけではなく、セリフの括弧閉じの前に「 。」という、ものすごく目立つ特徴は一応封印してきたので、少しは隠れる気があった……のかな?
でも、セリフ中の改行という大特徴は隠してなくて、どう見ても07です。
あと、カッコ中セリフの末尾の「 。」は封印したけど、「先生、」「さて、」という「 、」はそのまま。
「…………」という四連三点リーダーもサイトでもたくさん使ってるし(しかも07でと同様、「…………」だけのセリフとして)、あと、「光が…… 物、ですか?」と、『……』の後にスペースが入ってるのも、サイトでも『あ〜 そういえば』などがあって、共通です。
あと、現在形多めで『である』混じりの文体、『左様』『頷く』などの漢字の変換や、『どうするかなぁ』という小文字使い、『いく/ゆく』では『いく』派など、どこをとっても合ってます。

というわけで、まずはお二人、確定。

そして次に、初参加の方のサイトに伺って、作品を拝読。
まず佐倉愛斗さんのサイトに伺って、まずは何か短編を……と思ったところ、作品一覧の『短編集』のところで、いきなり『女装』の文字を発見。
「んん? これは……」と、02を思い出して読んでみたら、これは、なんというテーマかぶり……。
さらにその上下の作品にも『先生×生徒』とか『性別違和』など、F02と通じるキーワードが。
読んでみたら、またまた、ものすごいテーマ・モチーフかぶり。
明るく楽しいファンタジーとしてのBLや男の娘ではなく、家族や社会に受け入れられない苦しみや、そのような自分であることの葛藤、思春期におけるアイデンティティの模索、成長とともに変わっていく自分の身体への違和や嫌悪などをきっちり描いた青春ものでした。

さらに長編のほうも見に行ってみたら、これもやっぱり女装もの。
ただ女装してるだけでなく、着こなしのディテールにこだわってコーディネートを詳細に描写してるのも02と共通。

見れば見るほど、あっちこっちでシチュエーションからモチーフから共通しまくってて、これはもう間違いない!

……と思いましたが、これって前回のDブロックと、まったく同じ推理展開ですね(^^ゞ
最初に鉄板組二人を当てはめた後、初参加の人のところにいったら、いきなり内容的にどんぴしゃな感じのものがあって(前回は『百合!=紺山さん!』)、よく見ないで仮配置してしまうという……。

というわけで、今回は念のため、ちゃんと検証してみることに。

その結果、やっぱりこれは間違いないとなりました。
全く隠れる気のない方、3人目!
別の企画に提出している作品を見ても、ひたすら自分の書きたいことを書く方なのだとお見受けしました。

で、その検証の結果ですが、 『ふふ、と笑う』、『なぁに』『頷く』『分かる』『あったかい』『気持ちがいい』(←『良い』ではなく)など、一致点が多数。
セリフで人名が出てくる時に前後の言葉と続け気味(『あっちゃんお帰り』『川ちゃんいる?』『あと川本先生な』等)なところ、副詞の後に読点が無いことが多いところ、『いく/ゆく』では『いく』派、『チカチカ・ガラガラ・ゆらゆら・とぼとぼ』等のオノマトペの多用(そしてそれが時々カタカナ)なども共通の特徴。
サイトには『きらきら・キラキラ・ケラケラ・ギリギリ(←これはオノマトペじゃないけど、カタカナにしてるのが特徴的)・ぽふぽふ』等、カタカナ含めた四文字オノマトペがいっぱいありました。
これはもう、確定でいいんじゃないかと……。

次に、もう一人の初参加、百里さんの作品を拝読。
ぱっと見、画面が08に似てる気がする……。

というか、私、てっきり読んだこと無い方だと思ってたけど、百里さんの作品、前に読んだことありました。
たぶん、小説家になろうでやってた企画で読んだんだと……。
SFも書かれる方だったんですね(全ジャンル制覇してるようですが)。
なおさら08が怪しい……。検証に入ります!

今日はこまでで、いったんまとめます。

F01 空蝉ばかりが残された 
F02 名前のない色            佐倉愛斗さん
F03 鐘山に迷う
F04 子連れ天使             jijiさん
F05 異説クリュタイムネーストラー
F06 イ●カに●った●年
F07 光の真実              財油雷矢さん
F08 ねがはくは花のもとにて...     百里さん?
F09 虹色クジャクと北の森 
F10 聖泉鏡 
F11 空の歌を捧げる歌姫の最後

あと、うっすらとだけど(もしかして……)と思ってる組み合わせは、鈴子さん=01かな?
なんか熱い感じが……。
他は、よく知ってる書き手さんが多いにもかかわらず、全く見当がつきません。
先が思いやられます(^^;)


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