時々管理日誌
時々だけ書く管理人の日誌です。
サイト運営や創作について、日々の雑感など。

2014年11月10日(月) 覆面企画6 後書き(2)

■推理期間中、褒められた点は?

童子が可愛い、ちさが可愛い、文章のリズム感、情景描写など。
ありがとうございます!
あと、人外萌え、異種族萌えの同志の方にいろいろ受けとめてもらえた気がして嬉しかったです。


■推理されてみて、いかがでしたか?

今まで、自分ではがんばって新機軸に挑戦してみたつもりでも毎回バレバレだったから、今回もどうせバレバレだろうと思っていたら、意外と隠れられていてびっくりでした!
今回のこれ、自分の特徴と逆方向のフェイクではなく、自分の元々の特徴(だらだらぐねぐねした長文、年寄り臭さ等)が、より強調される方向で、もともと毛深い人が狼男の仮装をしてるようなもので、ぜんぜん隠れてないどころか、かえって分かりやすくなっているのではないかと危惧していたのですが、いくつかの偶然と、ブロック分けに助けられました。
これがファンシーなFブロックとかだったら、きっと、「こんなに年寄り臭いのは冬木さんしかない!」ということになっていたかと……(笑)
ヘタするとサイトの作品一つも読まないで、プロフィールをチラ見しただけで当てられてたレベル?

それが、同ブロックの大勢のみなさんに盾になっていただいて、途中で心苦しくなくなるくらいに隠れられてしまって……。
投票のほうでは、わりと早い段階で正解に票が入っていたのですが、ツイッターやブロク等では、推理期間終了間際になるまで誰も私を04に当てはめてる人を見かけなくて、場合によっては逃げ切りもありかと思われたほどでした。

直近の更新が、全く趣が違う『木苺〜』だったことも幸運だったかも。
木苺は食べ物ネタが多かったので、直近があれでなければ、こんなにキドニーパイに当てはめてもらうことはなかったでしょう。

あと、前回参加作(『ヘブンリー・ブルーはここにある』)とのギャップが大きかったのも良かったのかも。
その前の『サヌザと共に』とは、わりと傾向が近かったと思うので(年寄り系の作風、能の影響など)、前回作や直近更新作ではなく、そっちを参考にしてたら、もっと当てやすかったかもしれません。

正解してくださった方は、掲示場から辿れた限りでは、お二人。
あまねさんと和さんです。
お二人とも、期間終了間際に当ててくださいました(特に和さんは、掲示板での報告が正解発表7分前くらいでした)。
正解してくださったお二方、ありがとうございました!
正解しなかった方も、一生懸命推理してもらって、とても嬉しかったです。ありがとうございました!

推理の被正答率は、無記名投票の分を除くと2/10でちょうど二割、投票分を含めると、5/18と、3割弱でした。
まさかこんなことになるとは……!


■正解以外に、あなたの名前があがった作品はありましたか?

02『キドニーパイをひとくち』(正解:玉蟲さん)に5票(3票+匿名投票2票)
07『暁の女神と黄金の悪魔』(正解:文月さん)に5票(4票+匿名投票1票)
08『女神は灰の夢を見る』(正解:小林さん)に1票(匿名投票)
09『The Phantom Circus, Fire Funeral』(正解:白馬さん)に1票。

ちなみに正解である04は、2票+匿名投票3票で合計5票だったので、02、04、07がタイ記録でした。

『キドニーパイ』は、直近の更新が『木苺はわたしと犬のもの』だったおかげですよね。
私にあんな的確で無駄のない整った文章が書けるわけないのに、頑張れば書けるのかもと思ってくれた方もいるようで、光栄です(でも、ごめんなさい、私には無理です)……(^^ゞ

この作品、最初に自ブロック作品を読んだ時には、自分には全く書ける気がしない文章だし、自分が全く書きそうもない内容だと思った(ストーリー的には書くかもしれないけど、舞台が現実のヴィクトリア朝イギリスというのが書きそうもないところ)ので、自分がこの作品に当てはめてもらえるかもなんて全く思わなかったのですが、こんな素敵な作品と間違えてもらえて嬉しいです!

ちなみに、もし私がこの内容を書いたら、舞台はヴィクトリアン風異世界になって、料理はF04『幸福の食卓』みたいな謎の異世界料理になっていたと思います。
そして、会話がもっとグダグダで、全体にもっと散漫に、だらだらと長くなって、6000文字では書ききれず、提出を諦めていたでしょう……(笑)

あ、あと、タイトルがたぶん、『キドニー・パイをひと口』になってたんじゃないかと……。
さっきから、この作品のタイトルを書こうとするたびに『キドニー・パイ』と書きそうになって、違う違うと直しているので。
『ひとくち』も、うっかり『ひと口』と書きそうになって、違う違う、と直したので。

そして、文月さん(07)と取り違えていただいたのも光栄でした。
文月さんが最近意図的に読点を増やしていたことと、私が最近自然と読点が減ってきたことで、文章の感じが少し似てきたらしいのです(もちろん私に文月さんのような文章は書けないけど、読点の頻度『だけ』は近付いてた?)。

ちなみに、私が07を書いたら(私に戦記は書けないので、絶対に無理ですが、もし書いたとしたら)、この尺では絶対に収まらず、最低でも二倍の長さになったと思います……。
あと、あまねさんが推理中に言ってくださった通り、これを私が書いたら、もっと心理描写がクドかったはず。
私、自分がとても鈍感で察しが悪いので、心理描写はものすごくがっつりするのです。
セリフでもはっきり言わせた上で、地の文でもダメ押しの解説を大量にする。
自分が、そのくらいしてもらわないと理解できないので……。
だからいつも話が長くなるのですね(^^;)

そして、白馬さん(09)といっしょだったこともラッキーでした。
白馬さんとは、文体は別に似ていないと思いますが、動物をよく出す同士ということで、以前から、同じブロックになったら間違えてもらえるのではと思っていたのです。
そして、今回、私の作品は、ちょうどたまたま動物だらけでした(白馬さんのもだったけど)。
しかも、白馬さんは最近天狗が出て来るお話を書いていて、サイトでは公開してなかったけど、書いてたってことは知ってる人が多かったので、みんなの頭の中で『天狗=白馬さん』の図式が出来てたんじゃないかと。
実際に白馬さんの描いた天狗と私の天狗は全く傾向が違うので、白馬さんの天狗ものが推理期間中はまだ公開されてなかった(正解発表後に期間限定で公開してくれました)のが、余計にラッキーだったかも。

ちなみに、もし私がこれを書いてたら、タイトルはこんなオシャレな英語タイトルではなく、日本語の、何かダサいヤツになっていたでしょう。
冬木には英語は分からぬ(笑)

あと、08は、私、実は、最初に自ブロック作品を読んだ時、作者さんには大変失礼ながら、(もし私が04以外のどれかを書いているとしたらこれじゃない?)と思ったのでした。
ジャンル的には、オフィスものなんて絶対書かないはずなのですが、なぜか妙に親しみを感じまして……(本当に、小林さんには大変失礼なのですが)。
でも、曽野さんが推理の中で08は私と読点のリズムが近いとおっしゃってまして、(それでだったのか!)と納得しました。

それともう一つ、よく考えてみたら、『この世界は誰かが見ている夢なのかもしれない』というのは、私が手を変え品を変え繰り返し書かずにはいられない、自分の長年の『持ちテーマ』でして、そのせいで親しみを感じたのかもしれません。

最終的に私を08に当てはめた人は一人だけでしたが、第一印象は08だったという方もいるし、推理の途中経過で08を当てはめてた方はけっこういた気がします。

他に、最終結果には出てきていませんが、ツイッターでの探偵会議では、05が、一時期、けっこう有力視されていたと思います。
探偵諸氏の情報交換の結果、05は菜宮さんだということになって、みんないっせいに冬木=05説から撤退しましたが。

あと、06という説もけっこう見かけたし、一瞬だけなら、01、03、10も考慮してくれた人もいたと思うし、やけっぱちというかネタというかで「12だったらびっくりだ」みたいな話まで飛び出して、ほぼブロックの全作品が一度は候補に上がったと思うのに、11かもしれないとだけは、私が見た限りでは誰も全く一度も言い出さなかったのが逆に不思議なくらいです。


■あなたの作品の作者だと推理された方はいましたか?

掲示板から辿った分では、塩さん、小林さんに各1票、白馬さんに3票、玉蟲さんに3.5票(←玉蟲さんを『02か04』と推理した人がいたため)
匿名投票分では、玉蟲さんに3票 塩さんに2票。
合計で、玉蟲さん6.5票、白馬さん3票 塩さん3票 小林さん1票です。

ツイッターで探偵さんたちの推理を追っていた感触では白馬さん説がもっと強かった気がしましたが、投票も含めたら玉蟲さんが圧倒的で、ツイッターでは殆ど見かけなかった塩さん説もけっこう多かったのが意外です。


■推理してみて、いかがでしたか?

難しかったーーー!!!
ブロック分けの妙もすごかったし(これがほとんど偶然だなんて信じられない!)、あと、回を追うに従って、これまでの探偵との攻防から探偵の手口が知れ渡って対策を講じる人が増え、以前のように記号や漢字変換から簡単に当てられることが減りました。
フェイクをする人のフェイク技術もどんどん上がって、自動翻訳が使われたり意気込みがフェイクだったりサイト作品がフェイクだったりと、なんかもう、カオスなことに……(笑)

でも、今回、ネジ子さんが推理期間を伸ばしてくれたおかげもあって、初めて全ブロック完走したので、正解率は低かったけど達成感があります!

あと、本気で推理をすると、その作品と、すごく親しくなったような気になれるんですよね。
普通ならありえないほどの本気度でその作品と向き合い、深く付き合うから。
そんな、親しくなった感が楽しいし、あと、普通は見逃すような細かなことも気をつけて見るので、とても勉強になります。


■あなたの推理はどのくらいの正解率でしたか?

Eブロックを含めなければ7割弱、含めたら6割強。
過去の後書きを見てみたら、第三回は9割、第四回は8割位いってたらしいので、どんどん下がってます(第五回は62%と今回よりも低かったんですが、時間がなくて推理が急ぎ足だったからのようです)。
私の推理手法自体は向上していると思うので、それを上回って皆さんの隠れ方が上手くなり、推理の難易度が上がっているんだと思います。
第四回くらいから、それまでの動向を見て探偵対策を取る作者さんが増えたんじゃないかと……。
そんな中で以前と同水準の正解率を上げてる探偵さんはすごい!


■この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?

毎回同じことを思っているので、第四回の後書きから引用しちゃいます(^^ゞ
***
毎回思うのですが、人の好みは多種多様ということ。
どの作品を気に入るかも違うし、同じ作品についても、『○○なところがいい』と『○○じゃなければ良かったのに』という正反対の感想が出てきたり。
それを見てると、(万人に好かれる作品は無くても、どんな作品でも誰かは気に入ってくれるのかも……)とか(もし否定的な感想を貰うことがあっても、それが全てと思う必要はないんだ……)と思えて、何か、勇気が出ます。
***
以上。

他にも、うまい人が大勢いるなあとか、いろんな個性があるなあとか、あと、自分は自分の好み以上に漢字を閉じ過ぎだとか(開いてるほうが好きなところまで無意識の癖で閉じてることが多い。最近、やっと少し開き気味になってきた)、毎回同じことを思ってます。

あと、推理をすることで普段ぼんやり読み流している皆さんの文章や話運びのテクニックに目がゆき、とても勉強になります。


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