2014年10月28日(火) |
覆面企画6 Eブロック推理経過と答え合わせ |
そして、自ブロックであるEブロック。 ここもDブロック同様、推理経過を公開していないので、作品ごとに推理経過と答えわせをまとめてやってしまいます。
E01 生きてさえいれば ×藤原湾さん →正解:紅月赤哉さん E02 キドニーパイをひとくち ◯玉蟲さん E03 火を目指して飛んでいけ ◯塩さん E04 酔夢春秋 冬木洋子(私(^^ゞ) E05 グラスキャンドルライト ◯菜宮 雪さん E06 ことのはに ×紅月赤哉さん →正解:水城翼さん E07 暁の女神と黄金の悪魔(※注) ×彪峰イツカさん →正解:文月夕さん E08 女神は灰の夢を見る ◯小林さん E09 The Phantom Circus, Fire Funeral ◯白馬 黎さん E10 朱樂院家の焼失 ×文月夕さん →正解:彪峰イツカさん E11 種火 ×水城翼さん →正解:藤原湾さん E12 プロメテウスの崖 ◯盲管さん
自分さえわかっていれば簡単なブロックだったのかも……と言いつつ、ずいぶん外してますが(^^ゞ 負け惜しみになっちゃいますけど、敗因は、とにかく超スピード推理だったからですね。 作品によっては、候補作者さんのサイトを一目見ただけで、一瞬で埋めちゃってますから(^^;) もう少し時間をかけてちゃんと見ていれば、少なくとも、藤原さんにまんまと騙されることは無かったと思うんですよね……(^^;) やられた、藤原さんに騙されたーーーー!(笑)
というわけで、01。藤原さんにみごと騙されました!! 藤原さん、覆面作品じゃなくてサイトの最新作品にフェイクを仕込んでた!Σ( ̄□ ̄lll) なんという発想の転換! コロンブスの卵!
01には四連ダッシュがあるのですが、藤原さんは、作品公開後に自サイトにUPした新作に、わざと四連ダッシュを仕込んでいたそうなのです。 で、自ブロックは期間ギリギリに超スピードでちょこちょこっとやっただけなので、ぱっと見て目立つ特徴が一致したものは、それ以上の検証もせずに、とりあえず当てはめていっちゃったんです。 それが、ちょうど、01の四連ダッシュで。 他のブロックだったら、その後、検証の途中で間違いに気づけたと思うんですが、ここはそれをしなかったから……(涙)
02は、ツイッター等では文月さん説が強く、私も、第一印象は「……文月さん?」だったんですが、一応文月さんのサイトに飛んで作品を見たところ、すぐに、文章が全く違うことに気が付きました。 文月さんの作品を読んだのってずいぶん前だから、『やわらかくたおやかで穏やかだけど、しっかり、きっちりとした、折り目正しく端正な文章』という漠然としたイメージだけ残っていて、具体的なことは忘れてたみたいです。 で、02の文章が、まさにそういう、やわらかな中にも過不足なく的確できっちりした文章で。
でも、とにかく文月さんでないのは確信したので、次に、候補に上げてる人の多い玉蟲さんをあたってみました。(自分のブロックということで、みなさんの推理ツイートをずっとふぁぼってたから、事前のカンニングは万全!) そしたら、読点の打ち方とか、暢気という変換とか、細かくは忘れましたが、いろいろとそれらしい点が。 そして、決め手は、意気込みテンプレの最近読んだ本『エマ』! よし、決まり!
03は、最初から塩さんだと思っていました。 でも、塩さんが、どこのだかわからないけどこういう方言を書けるのかどうか自信がなかったので、自分の中で断定はしていなかったのですが、ツイッターで塩さんは福井(だったらしい)とつながりがあるらしいという情報が出てきて、「おお、やっぱりそうなんだ!」と。
それだけじゃなんなので、一応、サイトに行って検証もしてみました。 ……が、ほぼ、自分が塩さんの作品をいかに好きかということを再確認するだけに終わりました(^^ゞ 特に『未だ凍てつく春の中』が、ものすごく好きだということを、あらためて思い知りました……!
だからって、『私は塩さんの作品が好き→私はE03が好き→よってE03は塩さんの作品』って論法((覆面企画の探偵が陥りがちな罠ですよね!)はあんまりにも乱暴すぎるので、一応拾ってきた物証は、塩さんの後書きによると証拠として挙げた人が多かったという『啼く』。 私も時に応じて使うし、そんなに珍しくはないと思うんですが、『鳴く』よりは少数派ですよね。 あと、女の子が縁側に腰掛けて足をぶらぶらさせるシーンがあった!(笑) そんなの何の証拠にもならないかもしれませんが、まあ、とにかく全体的に塩さんだからいいんじゃないかと……。 合ってて嬉しいです!
04は私。 これについては後日後書きテンプレでさんざん語ります!
05の菜宮さんは、他の方もそうだったみたいですが、『急きょ』を手がかりに特定。 いったん紐付けると、次々と物証が出てきました。 菜宮さん、後書きで『急きょ』はそんなに珍しいだろうかと書いていましたが、たしかに新聞などでは、そう書きますよね。 ただ、新聞の場合、使っていい漢字が決まっていて、それ以外の字だと混ぜ書きにするというのが方針なのでそうなっちゃうというだけで、そういう制約がないオンノベでは、必ずしも新聞の基準に倣わない人も多そうな気がします。 手書きで書くには難しい字ですが、PCなら簡単に変換できますしね。
でも、『急きょ』がすごく珍しいから菜宮さんに決定というわけではなく、みんな、それをきっかけに見比べたはじめたら他に類似点がいっぱい見つかったってことじゃないかと。
06は、(これは良い『世にも奇妙な』系……。『世にも奇妙な』系といえば紅月さんだな!)と、一応サイトに飛んでみたら、一文の長さや改行、漢字の開き率や段落の大きさなど、ぱっと見の景色(画面の埋まり具合や黒っぽさ)がだいたい似た感じだったので、ほぼ見た目だけで安易に当てはめてしまいました。 一応、漢字変換や言い回しも多少検証してみましたが、だいたい合ってたし……。 でも、だいたい合ってたところは、きっと、特に珍しくないところばかりだったのですね(^^;) これもまた、『覆面探偵あるある』です……。 ここは、時間を書けて検証しても、正解できたかどうか怪しいです。
07は文月さんだったわけですが、私は、02の推理をした時に、その流れですでに文月さんを別のところに当てはめてしまっていたため、ここは消去法で彪峰さんになりました。 一応サイトを見に行ったのですが、困ったことに(笑)、たまたま読んだ参考作品が戦記要素のあるものだったので、内容的にも違和感がなく、歴史上の出来事名を07と同じ記号でくくっており(「セガン高原の戦い」)、台詞に……や――が多いことや、文末の――の後には句点付くことなどが、いろいろと偶然一致(笑) (うん。ここでいいんじゃない?)ということに……(^^;) 実際の彪峰さんは、そのへんの特徴は隠していらっしゃったようで。
08は、読点のリズムをとっかかりに、小林さんに。 言い回しや変換など、いくつかの共通点も見つけたはずですが、このブロック、とにかく急いでたので、ちゃんとメモしてなくて分からなくなってしまいました……。
09は、『とたん』(『とたんに』ではく『とたん、〜〜』と続く)をとっかかりに、白馬さんに。 動物がわんさか出てきて、動物園で火事が起きれば飼育員は来園者の避難より動物の保護を優先させてるし!
そして問題の10。 これを文月さんだなんてとんちんかんな推理をしたのは私だけなんじゃないかと……(^^;) (投票が一票あるのは、滑り込みだった私なので)
なんでそんなことになったかというと、外したのにも、ちゃんとそれなりの理由があるのです。 キドニーパイと照合するために文月さんのサイトに伺った際、気になる語彙や変換を幾つかチェックしてきて、 物は試しに、と、その中の一つ『ふっくりとした』で覆面作品を検索してみたら、10がヒットしたのです。 その時は、(えっ、文月さんがこれ? 全然イメージじゃないなあ……)と思ったんですが、まさか『ふっくりとした』なんていう、私にはわりとレアそうに見えた言い回しをする人が同じブロック内に二人いるとは思わず、とりあえず文月さん=10を前提に調べてみたところ、文長や読点頻度も作品によってはある程度近く、変換も幾つか一致し、しかもこれ、よくよく考えてみたら、そういえば『おじさま』じゃん!……と気付いてしまって……。 で、ちょっと冒険して、当てはめてしまいました。
まあ、外したけど、ここは納得の外し(笑)です。 時間がなくてよく見なくて外したんじゃなく、それなりに調べて、考えた結果、外したので。 『ふっくら』ではなく『ふっくりとした唇』……私が思ったほどレアじゃなかったんだ!
そして11。 一見して、見たこともない文章です。 一文が長くて、読点がものすごく少ない! このブロックの人はほとんど知ってる人で、なのに私がこの文章を見たことがない、イコール、その中に誰も普段そういう文章を書く人がいないということで、ということは、誰かのフェイクか、でなければ初参加の人か。 ちょうど初参加の人が一人いるので、頭からフェイクと決めつける前に、まずは素直に初参加の人を見てみましょう……と思って、水城さんのサイトに。
そしたら、たまたま何作品かクリックしていくうちに、たまたま、比較的文章長めで読点少なめのもの(同じ作品の中でもちょうどその部分だけだったのかもしれないけど)に出会ってしまい。 言い回し等もたまたま共通するものを見かけてしまい。 あと、11は、例えば縁側から部屋の中に移動するとかごはんを食べるとかの日常的な動作を、それこそ極端に言えば『右足を前に出して、次に左足を出して……』的な詳細さで逐一的に描いているのが特徴的ですが、わりとそれに近い詳細な描写も見かけてしまい(ただ『着替えた』と書かないで、Tシャツを脱ぎ、短パンを脱ぎ……と丁寧に描写している箇所など)、なにしろ大急ぎだったので、安直にぱぱっと確定してしまいました。
が、これ、藤原さんのフェイク文体だったんですね……。 提出作品でフェイクした上にサイト作品にもフェイクを仕込むという、藤原さん、恐ろしい子……!(白目) ここも、時間を掛ければ、正解できたかはともかく、少なくとも水城さんでないということには気づけたかもしれないなあと思うと、非常に残念です。
というか、ツイッターで作品名を出さずに水城さんを推理したと書いた時、ご本人が、『初参加で全くフェイクをしていないのできっと見つかると思っていた』というようなことをおっしゃった段階で、(じゃあ、これ、間違ってるかも……)と思ったのです。 なぜなら、E11には半角『!?』があったから。 そして、水城さんは半角使ってない。 つまり、あの半角は誰かのフェイクで、フェイクをしたのが水城さんではないとしたら、この推理は間違っている、と……。
もちろん半角記号の存在には最初から気付いていたのですが、記号を半角に変えるなんて初歩的なフェイクは、初参加でも過去の企画のログを見てれば出来るだろうと思い、あえて無視してしまったのでしたが、これはマズったか……? ……とは思ったんですが、とにかくギリギリだったので、もうどうにでもなれと思ってしまい、見直しませんでした。 そこで諦めずにギリギリまで粘って見直せよ、その時の私!(笑)
そして12は、もう、一読して盲管さん。 こんなに上手いのは盲管さんしかいない! というのが一番の理由ですが、ただ理由もなく『上手いから』だけじゃなく、語彙や言い回しに、とにかく盲管さんの匂いが。 盲管さんは、作品だけじゃなく、ツイッター等での普段の発言からも、時に同じ匂いがしていて、とにかく盲管さんです、ありがとうございました!
盲管さん、ご自分のことを教室の隅の団子虫だなんて言ってましたが(なぜに団子虫!?(笑))、とんでもないですよねえ。 ある意味、伝説の人ですよね。 覆面企画史上に燦然と輝く伝説の巨人。 しかも、ガラスの仮面をつけた巨人というか、鉄板で出来た巨人というか……つまり鋼鉄ジーグ?(古くてごめんなさい)
正解率は、自分を除いて6/11でした。低っ……! でも、このブロック、もしも時間をかけて落ち着いて推理してたら、もうちょっといいセンいったんじゃないかなあ……。 自分が分かってるんだから当たり前といえば当たり前ですが、以前、自分がいるブロックをこっそり推理した時は、自分が鉄板組だったために、人数が一人少ないというだけで難易度は全く減っていなかったので、今回はやっぱり、二重フェイクの藤原さんと並んで、私が事態をややこしくした一人なんじゃないかと……(^^ゞ
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