2008年03月25日(火) |
奥多摩・鍾乳洞とおばあちゃん巡りの旅3 |
さて、ちょっと間が開いちゃいましたが、鍾乳洞の話の続きです。 三つ目は、三ツ合鍾乳洞。
あ。その前に、一つ補足。 日原に行く時に見えたトロッコは、奥多摩鉱業曳鉄線というらしいです。 奥多摩駅近くの川岸にあるセメント会社のトロッコです。 車体は、遠目では木かと思ったけど、金属だったようです。 それを、策具で引っ張ってるんだそうで、だから無人のトロッコだけがとことこと行き来してるんですね。 かなりの頻度で行き来してました。
ちなみに、奥多摩鉱業の工場は、以前、釣りに行った時に近くで見たのですが、超カッコいいです! 宮崎アニメに出てきそうな感じ?
話は戻って、三ツ合鍾乳洞。 ここも、個人でやってる小さめの鍾乳洞です。 道々、『新発見! 三ツ合鍾乳洞』というでっかい看板がさんざん立っているのですが、その看板自体の古び具合が、どう考えても、『”新”発見』という言葉と不釣合いなのが笑えます。 開業は1975年らしいです。その当時は『”新”発見』だったんですね!(笑)
ここは、狭い林道を登った上にあり、歩いて登る人も多いようで、途中、『もうすぐよ!』などの励まし(?)看板が立っています。 うん、ここを歩いて登ったら、けっこうきつそうですね。 冬場や、その他にも、お客さんが来ない時や管理人さんが不在の時は閉まっていることもあるらしいので、私たちは車で登ったからいいけど、歩いてきて閉まっていたら、ものすご〜く悲しい思いをしそうです。
受付は売店をかねていて、ちょっと品の良い80代のおばあちゃんがいます。
たいていの鍾乳洞は入り口と出口が同じですが、ここは、下のほうから入って、上のほうの別の出口から出るようになっていて、さらに、その出口から、外の山道を歩いて『天岩戸』という、外に露出した鍾乳石を見に行くようになっています。 なので、しかたなく、傘を持って洞に入ります。
鍾乳洞は小さいですが、アップダウンが激しく、中にちょっとした滝があるなど、いろんな要素がコンパクトにぎゅっと詰って、テーマパーク的に楽しめます。 中は普段から水滴落下が多いらしいですが、その日は雨が降っていたので、洞内でも傘を差したくなるほど(狭いので差せませんが)、所によってはシャワーのように水が降ってきて、けっこう濡れるのもまた一興です。 冬場や、濡れたくない人は、雨の日はレインコート必須かも。
外の、天岩戸への道は、短いけれど、雨が降っていてすべることもあって、なかなかスリリング。 お年寄りや幼児はご遠慮くださいと札が立ってます。 途中、木の切り株に落石がひっかかってる(?)ところがあって、おお、デンジャラス!
でも、この鍾乳洞の一番の見所は、実は、入り口の売店かも?(笑) 受付のおばあちゃんの存在感に相応しく、昭和の香り漂う佇まい! 売ってるみやげ物も、なんだかレトロ(笑)
非常にユニークなキャラクターのカッパのキーホルダーが売っていたのですが、そのキーホルダーの台紙が、どう見ても手作り。 『郷土民芸』の文字も、どう見てもスタンプ。 ビニール袋も、手作業でシール貼りした感満々。 まるで、小学校の『6年生を送る会』で下級生が作ってプレゼントする作品のパッケージみたいなんですけど……(^_^;) 同じキャラクターの置物シリーズもあったけど、もしかして、これ、ここんちのおじいちゃんとか、近所のおばあちゃんとかが作ってるんじゃ……?(笑)
あんまり面白いので、思わず、夫が買ってしまいました。\400也。
そして、一番の見所は、ジュースの冷ケース! 見るからに古びた昭和レトロなケースには、『冷たいペプシ 冷たいミリンダ』の文字が……。 『ミリンダ』って何? そういえば聞いたことある気が……。 少なくとも、今はもう無い飲み物だよね?
夫に訊いてみると、昔あったファンタみたいな飲み物で、『ミリンダ』という名前は『味醂』が入ってることから付けたんだ、要するにアミノ酸がどうこう……という薀蓄に、何の疑問も無く「へぇ〜、そうなんだ〜」と納得する私。 が、帰ってきてから、ミリンダという飲み物はいつ頃まで販売されていたのかと調べてみたら、『ミリンダ』というのは、何かエスペランド語だと書いてありますよ。 夫に担がれた!!
……と、夫に文句を言ったら、夫も誰かに担がれてそう信じていたらしいです。 夫にそのガセネタを吹き込んだのは、まさか、親戚の某おじさんじゃないでしょうね……。 夫は、そのおじさんに担がれて、大学生になるまで、ビビンバはフランス料理だと信じていたそうなんですが。
あ、ミリンダがいつまで販売されていたのかは、結局、わからずじまいでした。 『誰かが調べたけど結局正確には判らなかった』ということが判っただけ。 いずれにしても、今はもう売ってないらしいです。
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