時々管理日誌
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2007年11月26日(月) 読書メモ(『喪の女王 8』)

感想の続き〜。

あ、今日は、ここから先、全部ネタばれなので、未読の方はご注意を。





というわけで、ここからネタばれ有りです。
というか、ネタばれしかないです。
まあ、ほとんどわけのわからん叫びばっかりなので、読んでない人には何のことか分からないから大丈夫かもしれませんが。

まずは一言。

え〜ん、グラーシカ〜〜〜!!!(;O;)

ドーンとの最後の一夜のシーン、マジ泣きました……(T-T)
そのシーンだけ見れば、愛し合う夫婦のラブラブ熱々な一夜というシーンなんだから、幸せでこそあれ泣くようなシーンじゃないんですけど、その前の経緯がいろいろあって、その先の展開も予想されているから、もう、もう、万感胸に迫って……(T-T)
超美人で強くて頭も切れて気高く果断で心正しく清廉で……と、非の打ち所の無いスーパー美皇女グラーシカが、それでもずっと女性としては幸せになれなかった不運。そして、やっと、その原因だった心の中の障壁を取り払い、はじめてドーンと深い愛情を通わせあった……、それだけでも泣けるのに、さらに、その二人が、明日には別々に、それぞれの戦場に向かわなければならない、きっともう会えないんだと思うと……。
今思い出しただけで、また泣けそうです……(T-T)
グラーシカ〜〜(T-T)

ドーンの自害のシーンでは、(ああ、グラーシカには、ここで一緒に死なせてあげたかった……)と思いました。
(その段階ではドーンは死ぬんだとばかりと思ってたから……(^_^;))
隣に立って、手を取り合って微笑み交わし、同時にバーン、と……。

いや、グラーシカが正しいのも、本人がそれで納得してるのも分かってるんだけど、二人の共通の大切なものを守るためにそれぞれ遠くで戦って死ぬのも究極の愛だろうけど、やっぱり、一人の女としてわがままを言えば、死ぬ時には愛する人の隣で最後まで一緒にいて死にたいはず。
最後の最後まで清く正しい皇后であり続けて、一度も女性としてのわがままを優先しないまま散っていったグラーシカ、哀れすぎる……(T-T)
せめて天国では、ドーンにさんざんわがままを言って甘えてください……。

あ、でも、この二人って、天国で再会する時、サラも待ってるんですよね!?(@_@)
天国でも三角関係か……(笑)
いや、天国は天国だから、そこでは三人仲良く、誰も彼もみんな仲良く、円満な一夫多妻生活が送れるのに違いない。どういう仕組みになってるのか知らないけど、何しろ天国なんだから、それでヤキモチが発生したりはせずに、何もかも幸せに上手くいくのに違いない、何しろ天国なんだから!(笑)

それから、ドーン。
いろいろと美味しい見せ場が……。
でも、ほとんどが悲しい見せ場だけど(T-T)
悲しくない萌えどころとしては、メガネを取り落としそうになったシーン!
これは美味しい!(笑) メガネ萌え〜! 老眼萌え〜!(?)

ドーンで一番泣いたのは厨房のシーンです。
でも、ちょっとハラハラしました(^_^;)
手紙を書いたり着替えたりはともかく、いくら手早く出来るものだからって、わざわざ料理を作らせてゆっくり優雅に食事なんかしてる余裕あるのかと……。
だって、革命派の人たち、まだそのへんに野放しになってるんでしょ?
いくらリーダーが死んで総崩れったって、全員が事情を分かって冷静に逃走してくれたわけじゃなく、大混乱の中で分けがわからず右往左往してる人や自棄になった人、リーダーの死を知って敵を討とうと思いつめた熱血勘違い闘志もいるかもしれないじゃないですか。
ゆっくりお食事してる間に踏み込まれて殺されちゃったら間抜けすぎる……。
さっさとやることやっちゃったほうがいいって!(笑)

そして、ご立派な最期でございました……(T-T)
(死んでなかったけど(笑))

グラーシカだけでなく、長い物語の中で親しんできたキャラたちが、思い入れのあったキャラもそうでもないキャラも、いきなりすごい勢いで次々と死んでいって、怒涛の収束。
で、エピローグのどんでん返し!(笑)
年寄りになったお兄ちゃん、萌え〜! ご隠居萌え!(笑)
で、カリエにはやっぱりエドか……。
あの二人、恋愛する以前に、すでに『家族』になってましたもんね。
そのまま本当の『家族』に雪崩れ込むのは、ごく自然かも。
特に改まって大恋愛の過程を経なくても、自然に家族になれてそう。

ところで、この話、物語の中では何年たってたんですかね?
カリエは、ドーンは、最終章時点では何歳になってたの?
で、エピローグ時点では何歳になってたの?

他にもいろいろ書こうと思った気がするんだけど、忘れちゃいました。
ところで、サラの二人目の赤ちゃんエアリシアは、結局、男だったの、女だったの?
で、生きてるの?
ザカリアが抱いていた暁の髪の赤ん坊って、エアリシア?
てことは、死んだの?
読み落としたのでなければ、書いてなかったんですけど。
(あれ? 今、思いついたんだけど、ザカリアが抱いていたのは、まさか、ベビー・タイアス?
あまり気に留めずに読み流しちゃった部分なので、後でもう一度、読み返してみようっと)

これから後日譚が書かれる予定があるそうなので、エアリシアついてはそこで明かされるんでしょうか。
他にも、ドサクサの中で消息に触れられないままだったキャラがいるような気がするんですが、フィンルはどうなったんでしょうかね。
パーヴェイとビアンとかレイザンとかは?
バルアン、フィンル、アフレイムたちエティカヤ組周辺については、きっと、後日譚の予定があって、それで本編ではあまり詳しく触れられないまま終わらせてあるんじゃないかと思います。
楽しみにしてようっと。

・読了メモ
『西のはての物語2』『楽園の魔女たち 七日間だけの恋人』『同・銀砂のプリンセス』


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