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2002年03月23日(土) Call “me” Call “me.” And I call “you.”

実家から更新。
なんか前回の日記の内容だと、実家から更新できないみたいな印象を受けるでしょうけど、やろうと思えばやれます。



昔むかし、一人の少年がいました。
彼には名前がありません。
彼は言いました。
「名前なんてただの記号にすぎない」
それは、全くその通りです。
でも、彼は寂しかった。
彼は、誰かに自分の名前を呼んでもらいたかったのです。
誰か、それもとくに好きな人に、自分の名前を呼んでもらいたかったのです。
そして、彼は、自分もまたその好きな人の名前を呼びたかったのです。
そうすることで、確認したかったのです。
つながっているということを、確認したかったのです。
彼は思いました。
「『好きな人』と別れたくない」と。

時が経ちました。
彼は、その「好きな人」と違う道を歩むことになりました。
彼は思いました。
「僕たちは、別れるために誰かと出会うのだろうか」と。
いや違う、と彼は思いました。
別れるのは、もう会う意志がないからだ。
会おうと思えば、たいていの場合はできる。
つながろうと思えば、本気で思えば、できる。
彼はそう思いました。
そして、その「好きな人」に会いに行こうと決めました。
「好きな人」の名前を呼びに行こうと決めました。
それからどうなったか。
それは、これからの物語です。



sora |MAIL