日日雑記
emi



 少女マンガと少年マンガ

境界線があやふやになってきたとはいえ、やっぱり根本的に求めているものが違うかなあと思ったり。

先日、お客さんの紹介で羅川真里茂の「しゃにむにGO」1〜6(花ゆめコミックス)を読みました。メインキャラの滝田留宇衣(るうい)くんが、テニプリの手塚部長と仲良しになれるのではというのに惹かれた(笑)んですが。
で、同じテニスマンガでも部活と人生と、どっちに重きを置くかで随分印象が違うなあと改めて感じた次第。

テニプリがもうテニスやってりゃオレたち全部オッケーじゃん♪みたいなのに比べて、しゃにGOは確執・挫折・恋・躊躇をテニスがらみで表現してるってとこでしょーか。目的と手段の違いと言ってもよさそうです。

ジャンプと花ゆめ、どちらもトップを行く雑誌なので掲載内容も多種多様。こ、これはちょっと…と思うような作品も、いつのまにか引き込まれるあたりさすがです。

10年くらい前、少女マンガの世界は不安と混沌で地に足がつかないような作品であふれていました。作品自体が読者の不安を煽るのは結構ですが、作者自身が戸惑っていたんじゃ読者はたまったもんじゃありません。とってつけたような結論が腹立たしく、「…だよね?」と同意を求めるような台詞ばかりなのに嫌気がさし、しばらく読むのをやめていました。
今もその名残を引きずるものが多いですが、それでも「とりあえずなんかやろう」という意気込みは感じられるようになってちょっと安心しています。

あたしがヒカ碁やテニプリが好きなのは、「あまり考えすぎないで、欲するままに動く」という姿勢が貫かれているから。しかも自信満々ってとこがめちゃくちゃ小気味いいんです!結果なんざあとからついてくる、それより一歩でも前に進め。これッス!!(笑)

2002年10月18日(金)
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