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■ ルードヴィッヒ!
みなさま昨夜(つか今朝未明)のNHKBS映画「ルードヴィッヒ」ご覧になりましたか? あたしはさすがに深夜4時間ぶっ通し観戦は無理なので録画しました。
その昔初めてこれを観たとき(当時もうすでにあたしは神聖ローマ帝国の人でした/笑い)は、そのお耽美ぶりに驚嘆したものです。いえ、ヴィスコンティの作品は全てそうですが、このルードヴィッヒは史実に基づいている分のめり込みが激しく思われました。 シッシィ役のロミー・シュナイダーさまがあまりにお美しくって泣きそうでしたわ、くっすん。
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昨日は地区が主催したイベントで、前日本棋院理事の岩田八段が「囲碁と子供の教育とのかかわり」といったテーマの講演をなさいました。 八段は阿佐ヶ谷の自宅を囲碁のお教室に開放しているそうで、そこに来る子供たちの様子を今までの体験を交えてお話していました。結局囲碁が人間の右脳を刺激するというのは多くのデータが実証しているので、是非みなさんも気楽に楽しんでくださいとのことです。
囲碁の起源や歴史、日本に伝来してからの流れから始まり、世襲制の廃止や棋士の収入、ひいては「棋士が不動産(=家)を買うまでの手順」など興味深い内容でした。 「ヒカルの碁」という単語は8回出てきましたが(数えてたんだよ)、棋院の主張は「今まで地道に囲碁の普及活動に従事してきた具体的な結果が現れ始めたまさにそのとき、ヒカルの碁が始まった」というものでした。よーするにヒカ碁はひとつの要素であり、ブームの直接の原因じゃないよ、とおっしゃりたいようです(笑)。
以前ある新聞のコラムで「現在不振なのは囲碁業界の大手であって、囲碁熱ではない」と書かれていたのを読んだことがあります。自分たちを「求道者」で「勝負師」と思っている業界人は、技は桧舞台で見せるもので一般人にはときどき「お師匠気取り」で教えているにすぎない、しかし囲碁は誰にでもできる簡単で面白いゲームだし海外にもプロがいて日本の専売特許ではないから、お高くとまった上部団体の必需性はないと言い切ってました。
若いプロ棋士たちは既成概念にあまりとらわれてはいないようですが、組織というものはどこでも多かれ少なかれ己の特殊性に神秘のベールをかけたがります。結果排他的行動で自分の首をしめ、後発業者に足元をすくわれてしまうのです。
何年か前に中国の女流棋士から日本の公式戦への参加希望があったとき、棋院はこれを断ったそうです。棋力はかなりのもので、おそらく日本の男子プロも苦戦しそうなほどだったとか。彼女はのちアメリカ国籍を得て現在は韓国でプロとして活躍中だそうです。 八段は日本人プロの巻き直しには海外への門戸をさらに大きく開くことが不可欠だと締めくくっていました(テーマからはちょっとはずれてしまいましたが…)。
…なーんて講演を聞きに行くこともヒカ碁知らなきゃ絶対になかったワケでして、あたしの場合。やっぱり効果は絶大だと思うんスけどねえ。
2002年10月20日(日)
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