出向コージ苑

2003年10月19日(日) 水の都(2)

ベネチア観光二日目。
ホテルの朝食はおいしかった。
コーヒーがこれでもかと出てきた。
だって二人連れなのに、ピッチャー一杯だもんね。
ここはエスプレッソの国ではなかったかと、ちょっと笑えた。

チェックアウト後、フロントで荷物を預かってもらう。
受け付けは、いかにもラテンといった風情のお兄さんに替わっていた。
そうか、コレが歳をとると昨日のアレになるのか。
妙に納得。

まず高いところへ行こうとするのは、
自然のことなのか、それともコージ苑達が「ネコと何とか」なのか、
それは友人諸氏の判断に任せるとして、
今日の観光の手はじめに、サン・マルコ広場にある塔にのぼる。
折から晴れてきたベネチアの町は、
海と空の青に、屋根の赤がよく映えていた。
ここぞとばかりに、「絵ハガキ写真」を撮りまくる。
両人共に同じような写真を撮るのは非効率的だし、
第一絵ハガキを買えばすむことではないか、という話もあるが、
そこはそれ、「撮った」ことで自分の体験として確立させたいという、
単なる自己満足の世界なのである。

旅行に行くと常に迷うのは、おみやげである。
ベネチアといえばガラス製品が有名すぎるほど有名だが、
残念な事に、コージ苑にとっては高すぎて手が出ない。
七味屋氏は、職場用にお菓子を購入。
コージ苑は、今回特に何も買わなかった。許せ同僚。
そうそう、忘れていたが、昨日市場でパスタ数種類と、
リゾットの素を買ったのだった。
こういうのは、誰かを自宅に招待したときに使える。

昼食は、珍しくガイドを参考に選んだ店へ。
自信たっぷりに歩き出した七味屋氏であるが、
なかなか目当ての店にたどり着けない。
ガイドがおかしいのかと、首をひねる彼。
見かねてコージ苑が地図を奪い取り、
こっちじゃないか?と方向転換すると、
あっさりありましたよ、ガイドに載っている通りの場所に。
例のベストセラー本によると、地図の読めないのは女らしいが、
女だって、ちゃあんと道案内ができるのだ。時々は。

そのレストランは、ガイドによると、
「市場から仕入れた新鮮な魚介の料理が楽しめる」場所。
開店直後を狙って行ったので、なんなく座れた。
メニューを開くと、さすがにリッパなお値段、
ツーリストメニューもございません。
…ランチでよかった。

ソフトシェルクラブを頼みたかったのだが、
11月にしか出回らないという話。
たった10日間の違いで、コージ苑涙をのむ。
第二希望のウナギのソテーと、
シーフードリゾットを注文する。

リゾットにしてもウナギにしても、
かなり油を使っているはずだが、
すんなりとおなかに入ってしまったのは、
よほど良いオイルを使っているか、
シェフの腕が良いからだろう。
…なーんて偉そうなことを言っているが、
普段のコージ苑は、悪名高いT大学の学食でも
「おいしい」と言ってしまう程、
味覚の許容範囲に幅があったりする。
そんな人間の食事にしては、
ここの料理は過分に美味しかった。

再び水上バスに乗って、ホテルへ戻り、
荷物をピックアップ。
急いで駐車場へ戻ったが、
少しの差で48時間分の料金をとられてしまった。
(いや、実際とられたのは七味屋氏であるが)
最後の最後でちょっとくやしい。

ということで、七味屋氏にとっては初めての、
コージ苑には七年ぶりの、
「水の都」観光は無事に終了した。

次に行く時まで、沈むなよベネチア。
(ものの本によると、冗談ではなく危ないらしい)


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