ベネチア観光二日目。 ホテルの朝食はおいしかった。 コーヒーがこれでもかと出てきた。 だって二人連れなのに、ピッチャー一杯だもんね。 ここはエスプレッソの国ではなかったかと、ちょっと笑えた。
チェックアウト後、フロントで荷物を預かってもらう。 受け付けは、いかにもラテンといった風情のお兄さんに替わっていた。 そうか、コレが歳をとると昨日のアレになるのか。 妙に納得。
まず高いところへ行こうとするのは、 自然のことなのか、それともコージ苑達が「ネコと何とか」なのか、 それは友人諸氏の判断に任せるとして、 今日の観光の手はじめに、サン・マルコ広場にある塔にのぼる。 折から晴れてきたベネチアの町は、 海と空の青に、屋根の赤がよく映えていた。 ここぞとばかりに、「絵ハガキ写真」を撮りまくる。 両人共に同じような写真を撮るのは非効率的だし、 第一絵ハガキを買えばすむことではないか、という話もあるが、 そこはそれ、「撮った」ことで自分の体験として確立させたいという、 単なる自己満足の世界なのである。
旅行に行くと常に迷うのは、おみやげである。 ベネチアといえばガラス製品が有名すぎるほど有名だが、 残念な事に、コージ苑にとっては高すぎて手が出ない。 七味屋氏は、職場用にお菓子を購入。 コージ苑は、今回特に何も買わなかった。許せ同僚。 そうそう、忘れていたが、昨日市場でパスタ数種類と、 リゾットの素を買ったのだった。 こういうのは、誰かを自宅に招待したときに使える。
昼食は、珍しくガイドを参考に選んだ店へ。 自信たっぷりに歩き出した七味屋氏であるが、 なかなか目当ての店にたどり着けない。 ガイドがおかしいのかと、首をひねる彼。 見かねてコージ苑が地図を奪い取り、 こっちじゃないか?と方向転換すると、 あっさりありましたよ、ガイドに載っている通りの場所に。 例のベストセラー本によると、地図の読めないのは女らしいが、 女だって、ちゃあんと道案内ができるのだ。時々は。
そのレストランは、ガイドによると、 「市場から仕入れた新鮮な魚介の料理が楽しめる」場所。 開店直後を狙って行ったので、なんなく座れた。 メニューを開くと、さすがにリッパなお値段、 ツーリストメニューもございません。 …ランチでよかった。
ソフトシェルクラブを頼みたかったのだが、 11月にしか出回らないという話。 たった10日間の違いで、コージ苑涙をのむ。 第二希望のウナギのソテーと、 シーフードリゾットを注文する。
リゾットにしてもウナギにしても、 かなり油を使っているはずだが、 すんなりとおなかに入ってしまったのは、 よほど良いオイルを使っているか、 シェフの腕が良いからだろう。 …なーんて偉そうなことを言っているが、 普段のコージ苑は、悪名高いT大学の学食でも 「おいしい」と言ってしまう程、 味覚の許容範囲に幅があったりする。 そんな人間の食事にしては、 ここの料理は過分に美味しかった。
再び水上バスに乗って、ホテルへ戻り、 荷物をピックアップ。 急いで駐車場へ戻ったが、 少しの差で48時間分の料金をとられてしまった。 (いや、実際とられたのは七味屋氏であるが) 最後の最後でちょっとくやしい。
ということで、七味屋氏にとっては初めての、 コージ苑には七年ぶりの、 「水の都」観光は無事に終了した。
次に行く時まで、沈むなよベネチア。 (ものの本によると、冗談ではなく危ないらしい)
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