せっかくの週末、遠出しましょうかと、 あれこれ行き先を検討したところ、 欧州在住4年になる七味屋氏、 意外にもベネチアに行った事が無いという。 世界中の観光客が集まるという水の都、 ここで訪れねば男がすたるよ、とそそのかすコージ苑、 実はただ自分が行きたかっただけである。←悪がしこい だって七年ぶりなんだもーん。
スロからイタリアまでは、実はそれ程遠くはない。 高速に乗って1時間半で国境に着くのだ。 七味屋氏、国境を越えた瞬間、 「パルミジャーノ!」とか「サンタルチーア!」とか何とか叫んでいたが、 果たしてイタリア語とは、あんなに力んで発音するものだったろうか。
陸路でベネチアに入る場合、直前に海を渡る。 道路の向こう側に、鉄道用の線路が見える。 ちょっと「千と千尋」のワンシーンを思い出した。 しかし、そんなことはどうでもよい。 少し霞んだ空気の向こうにベネチアが見えてくると、 否が応にも、気分が盛り上がってくる。 コージ苑の頭の中では、既にゴンドラがぷかぷか。
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ベネチアの中心部には、車は進入禁止。 町の入り口にある24時間単位の駐車場に車を入れる。 ついでに観光案内所でホテルを予約。 「ベネチアに三ツ星以下のホテルは無い!」と威張られたが、 それは多分、登録しているホテルの中に、という意味だったのでは。 というのも、紹介されたホテル(最安値に近かった)は、 設備こそ古いけれど、その他は立派リッパ、なものだったのだ。 何となくだまされた気がしないでもなかったが、 ベネチアの物価高は最初から折込ずみのことなので、 ここは割り切って楽しむ事に。
昼食がまだだったので、ホテルを出て適当な店に入る。 目に入るレストランのほとんどが、入り口に日本語メニューを置いてある。 日本人、さぞかしたくさんやってきて、たくさん金を落としていくんだろうな。 コージ苑もその一人なんだろうけど。
ベネチアといえば海鮮、イタリアといえばパスタ。←短絡的 ということで、注文は迷うことなく「シーフードのパスタ」。 何しろ飛び込みの店だったので、味については多少不安だったが、 運ばれてきたパスタに口をつけてみて、その心配はふっとんだ。 …おいしい。 アルデンテって、(よくわからないけど)こういうことを言うのね!! 向かいで黙々と食べている七味屋氏の皿にまで手を伸ばし、 (もちろん、自分のもおすそ分けしましたとも) 物価高への文句も忘れ、一気にベネチアの株をあげた、単純コージ苑。
食後は市内散策。 ゴンドラを貸しきるほどの金銭的余裕がないのと、 あれに乗って周囲の人に自分の姿をさらす勇気がなかったのとで、 交通手段は水上バスに決定。 1日チケットを買って、メインの一本に乗り込む。
世界中の観光客が渡りたがるという、リアルト橋。 コージ苑達も渡ってきました。 橋の上からの記念撮影つきで。 さすがに週末、どちらを向いても観光客。 橋の上から眺めるベネチアのカナル・グランデ(大運河)は、 エンジンつきの船が走っている以外は、 昔とあまり変わらない姿なのだろうね、と言い合った。
途中でお茶を飲んだり、ムラノのガラス製品を眺めたりしながら、 特に行き先も決めずにうろうろしていたら、 突然、今日は行く予定のなかったサン・マルコ広場に出た。 そしてまさにその瞬間、広場がいっせいにライトアップ。 コージ苑、すっごい運が良い。 フラッシュをたいて、ぎりぎり写真が撮れる明るさだったので、 嬉しがってカメラを持ち出し、夕暮れ時の広場を撮影した。
どうせここまで来たのなら、行ってみたい店がある。 七味屋氏のナビに従い、裏通りにある骨董屋に入る。 ここの店主は、アンティークのビーズを収集しており、 大きな器に盛られたそれらを、一山いくらで買える。 コージ苑、ビーズは大好きだが、 適当なものを大量に買ったからといって、 それらを上手にアレンジして何かを作る技術はない。 ということで、バラの柄が入った大き目のビーズと、 少し小さめの、明るい水色をしたビーズを組み合わせて、 簡単なチョーカーを作ってもらった。 時間にして約5分、お値段2000円弱。 ベネチアンビーズを使っていてこれなら高くはないし、 何より自分で好きなものを選べるというのが良い。 コージ苑、自分へのお土産はこれでおしまい。
夕食は、ホテルの従業員(オペラ歌手のような体型のおじさん)オススメの、 駅の近くにあるレストランへ。 夜も結構遅いというのに、店内は大盛況。 運よく座れたコージ苑と七味屋氏、 半日歩いてさすがに疲れていたので、 メニュー全てに目を通す気力もなく、 お手軽にツーリストメニューを注文してしまった。 (これは安い分、料理も安直) ハウスワインから始まって、サラダにパスタ、 メインは魚介のフライ盛り合わせ、 デザートにアイスクリーム、最後はエスプレッソ。 尻尾ごと食べられるエビの美味しかった事といったら…←味覚の反芻
おなかがいっぱいになったので、 食後は駅近くを少し歩いた。 夜も11時過ぎたというのに、 駅前は、まだ人であふれている。 こんなところも、さすがベネチア。 しかしコージ苑達は夜遊びもせず、 ホテルに帰って明日の計画を立てつつ休養。
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