いきいき四国旅行〜琴平高松の章〜 - 2002年09月07日(土) ◆さっそくやっちまう 今日はさらに北上して金比羅山参りをする予定。始発に乗りたいので、前もってホテルの玄関を開けておいてもらう。ホテルのおっちゃんの話では、小歩危(こぼけ)の駅まで歩いて10分くらいという話だったが…。東山魁偉の絵のような朝霧の中を、吉野川に沿ってKちんと歩く。…つかない。駅はまだ?とやっているうちに列車に追い抜かれる。あー、さっそくやっちまった。しかしこちらに来て思ったね。私の地元(北海道亀田郡七飯町)は全然田舎じゃない、と…。 ◆とりあえず 小歩危よりは接続列車が多いと思われる大歩危の駅まで逆の列車でもどる。それでも次の列車まで1時間くらいある。ホームで吉野川を眺めながらぼーっとする。トイレに行きたくなり、駅舎に近づくと事務室におっちゃん発見。琴平(金比羅山最寄り駅)までの列車の接続やらなにからなにまで聞く。さっき買ってしまった特急券を払い戻してうんたらかんたらすれば得だよ、という入れ知恵までしてくれた。親切なのだ。思わずいっしょに記念写真撮らせてもらう。それから、駅にいた高校生の女の子、めちゃくちゃかわいい。南アルプスの天然水ってかんじー。かと思うとルーズ+細眉もいたりするので気が抜けない。 ◆死ぬかと思った3 琴平到着。久しぶりに人のいる観光地に来た感じ。駅のロッカーに荷物を入れ、目指すは金比羅山。上までの階段しめて800ウン段。うっす。のぼるっす。参道の下の方は、両側にずらりと土産物屋が並ぶ独特の街並みだ。あちこち声かけられて少々うっとうしいが、まだ朝9時前とかなので閉まってるところが多い。そうやって登っていくうちに次第に無口になるふたり。暑い。…暑い!汗が噴き出してきた。息もあがってくる。まるでマラソンみたいだ。登ってる途中で金比羅山が神社であることに気づく私(バカ)。なぜかずっとお寺だと思ってました。やっとの思いで本殿に着いたらなんと工事中。はれ〜。さらに上にある奥の院を目指す。急に木がうっそうと繁り、日陰が濃くなる。降りてる人と「こんにちは〜」と挨拶。すれ違ったあと「ははは、フラフラだ、フラフラ」と笑われる。はいフラフラです。ついに奥の奥「奥の院」到着。しかしいちばん上だからといって何か凄いものがあるというわけでもなく、凄いのは階段だった。おみくじ買う。末吉。 ◆めちゃめちゃ都会 しかし四国に入ってから私は毎日どこかに登ってばかりだ。なんか痩せたかもー、などと他愛のない話をしながら四国の最終滞在地、高松へ。JRではなく「ことでん」というカワイイ名前の私鉄で向かうことにする。こっちの方が安いからね。向かうこと50分、電車はこれまでにないくらい都会な街並みに突入、山ばっかり見てきたのでなんだかとても嬉しくなってる自分が少々意外。今日はKちんの方のパックツアーで予約した全日空ホテルに泊まる。うわあーーー。高松、都っ会〜!!とはしゃぐ。駅とフェリーターミナルとホテルが隣接しているのだが、去年できたばかりとかきっとそんな感じだ。そしてホテルへ…。はあー。今後こんなとこ泊まること、しばらくないかも。というくらい立派でビビる。 ◆牟礼、石工の町で 荷物を置き、駅前からバスで牟礼という街へ向かう。しかし高松は瀬戸内海に面しているだけあって、人の出入りが多いのだろう。道路がよく整備されているし、街の規模も大きい。さて、目的地の牟礼(むれ)は、石工さんの町。ここには「イサムノグチ庭園美術館」があり、15時からの見学を予約しているのだ(往復ハガキで)。石工さんの工房がずらりと軒を連ねる間を汗をかきかき通り抜ける。たいした表示もなくたしかにココにあるはずなのにまるでないみたいだった。着いてみるとこの庭園美術館は拍子抜けするくらいに周囲の家並みになじんでいて、どこからどこが敷地なのかパッと見ではよくわからないくらい。見学は完全予約制で、この回は15人くらいが一緒だった。彼が生前使っていたままになっているアトリエや、作品群を見る。見るというよりはそこにいる、という方が正しいかもしれない。札幌で見るのと何かが違う。全然違う。場の力がとても強い感じ。私がここで感じたのは、彼の作品はその場所の空気に対して限りなく親密でやさしい、ということ。布に触り心地があるように、水にも触り心地があるように。そしてゆっくりと、先日亡くなった丸山先生のことを思う。遠い南の島で、改めて供養。 ◇きょうたべたもの 水分:生茶 朝:売店にあったパイ、缶コーヒー(ホテルで) 水分:ポカリスエットステビア 昼:ざるうどん(金比羅山参道・虎屋) おやつ:フレンチクルーラー1個 水分:ミニッツメイドピンクグレープフルーツ 夜:ビール、豚キムチオムレツ、ベトナム風なます、ルッコラのサラダ(高松港倉庫街のカフェバー) ◇きょうの発見 カフェというとこは札幌も東京も高松もくそもない(とてもおいしかったけど) -
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