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■ 遠足前夜のような
新しい場所に訪れることは、馴染んだ日常の外へ出ること。 旅というのは、心身共に非日常へと入ってゆく行為。
子どもの頃、遠足の前の日はなんだか浮き足立ってしまい、ごはんもうまく 食べられず、早くベットに入ってもなかなか寝付けず、余計緊張してしまった。 嬉しいんだけど、もうどうにでもなれっ!という宙ぶらりんな気持ち。
大人になった今でも、(おそらく緊張感漂う)宙ぶらりんさは消えない。 電車や飛行機に乗って見知らぬ土地におもむき、ストレンジャーになった 私は、地図を片手に街を彷徨う。想像もつかない料理を食べたり、お酒をのむ。 こんなにいろんな場所を旅しているというのに、まだ慣れないのだ。
それにしても、と大人になってしまった私は思う。 それにしても、よく旅をするな、と。本当は根っからの出不精で、東京に 住んでいるというのに、都会や人の多い場所は苦手。電車に乗るのも嫌で、 よほどの理由がない限り、愛するワガマチ吉祥寺から出たがらない。
なのに、いざ旅に出ようと決めたら、行動は早い。 さっさとチケットを取り、宿を決め、私は自分の日常を、しばし捨てる決心をする。 戻ってくる場所があるという安心感が、私を旅へと送り出すのかもしれない。
どこへでも行ける身軽さに憧れ、実際、私は身軽に旅へ出てゆく。 でも本当は、子どもの頃とぜんぜん変わらず、前の晩はうまく眠れない。 明朝7時半に東京を出発する。行き先は、冬の京都。なんだか家出みたい。 朝に弱い私が、5時半に起きられるのか、今はそれだけが心配(苦笑)
>>"Cafe 茶飯事"のnazmeさんからのプレゼント! ココ+バディ(猫にゃん)のカレンダーとポスカ、直筆お手紙もありがとうございました。
2003年12月04日(木)
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