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■ 雨の音、光の匂い、うさちゃんりんご
昨日はずっと雨が降っていた。傘をさすほど出歩いてはいないが、 4階の仕事場の窓から見える風景は、ずっと白い靄がかかっていた。 夕方、雲間から西日が透け、水蒸気に音が吸収され、世界が静止したかのようだった。
雨の音を聴きながら眠った、深夜二時。 朝の光に瞼をなでられて目覚めた、午前八時。 外の空気は、しっとりと湿ってぬるく、私は半袖のニットを着た。
目をつぶると、自然と他の感覚が情報をキャッチしようと動作する。 呼吸する音や、街が動いている音、暖房の空気の動きや、雨が乾く匂い。 私は子どもの頃から、ずっとそうやって生きてきたような気がする。
閑話休題
突然ですが、りんごの皮を剥くとき、丸のままくるくる皮を剥いてから等分するか、 等分してから、ひとつづつ皮を剥くか、みなさんならどちらの方法を取りますか?
先日、教授のところに「ふじ」りんごが届いたというので、仕事の合間に いただきました。私は「くるくる派」なのですが、その所作を見て、彼女が、 「おもしろい剥き方をするわね」と云われたので、ちょっと気になって。
だって、くるくると剥いて皮が途中で切れなかったら嬉しいじゃないですか。 効率はどちらの方がいいのかしら?それに、清潔さ(手に触れる時間)も。 でも、ときどき「うさぎ剥き」にするときは、私も後者の方法ですよ。 うさちゃんりんご。子どものころ、お弁当箱から出てくると嬉しかったな。
2003年11月21日(金)
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