月のシズク
mamico



 近況

ご心配おかけいたしました。スミマセン。
みなさんの温かく、優しいお心づかいに感謝しています。

親友の急逝の連絡を受けたその日、埃っぽかったテレビの上を片付けて
彼女の写真と、お香、お花を活けました。朝な、夕な、その写真に向かって
話しかけて暮らしているわけですが、いえ、その、痛いなぁ、という感じでは
まるでなく(つまり、先に逝かれた孫の遺影に、涙にくれる老婆的なものでなく)
私のバカげたつぶやきに、付き合ってもらっているという感じです。

その写真というのが、また、「遺影」というには相応しくなく、あのですねぇ、
水着姿なんです。はい。彼女の写真をいろいろ探してみたのですが、大概の
ものはふたりで写ってまして、それでもいいんですけど、でも、それですと、
私まで故人になってしまいますものねぇ。そりゃイカンだろ。

というわけで、パラオにダイビングに行ったとき、ボートの上から撮ったもの
にしました。背景が、青い海に漂うサメの大群だったりするんですけど(苦笑)。
そして彼女、色っぽいビキニで、ニッコリと微笑んでおります。

悲しみがないわけでは ないのです。
あまりに急だった上に、喪の儀式(私が報告を受けたのは、家族だけで葬儀を
終えた後でした)に参加していないので、なんというか、ピリオドというケジメを
体験しそびれているのです。おまけにご実家が神戸なので、すぐにお悔やみに
伺えず、何とも宙ぶらりんな気分で、喪失感を求めています。

来週、時間を作って、彼女に挨拶してきます。
そして、彼女と歩いた神戸の街を、今度はひとりで踏みしめてみようと思います。


2003年11月06日(木)
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