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■ 近況
ご心配おかけいたしました。スミマセン。 みなさんの温かく、優しいお心づかいに感謝しています。
親友の急逝の連絡を受けたその日、埃っぽかったテレビの上を片付けて 彼女の写真と、お香、お花を活けました。朝な、夕な、その写真に向かって 話しかけて暮らしているわけですが、いえ、その、痛いなぁ、という感じでは まるでなく(つまり、先に逝かれた孫の遺影に、涙にくれる老婆的なものでなく) 私のバカげたつぶやきに、付き合ってもらっているという感じです。
その写真というのが、また、「遺影」というには相応しくなく、あのですねぇ、 水着姿なんです。はい。彼女の写真をいろいろ探してみたのですが、大概の ものはふたりで写ってまして、それでもいいんですけど、でも、それですと、 私まで故人になってしまいますものねぇ。そりゃイカンだろ。
というわけで、パラオにダイビングに行ったとき、ボートの上から撮ったもの にしました。背景が、青い海に漂うサメの大群だったりするんですけど(苦笑)。 そして彼女、色っぽいビキニで、ニッコリと微笑んでおります。
悲しみがないわけでは ないのです。 あまりに急だった上に、喪の儀式(私が報告を受けたのは、家族だけで葬儀を 終えた後でした)に参加していないので、なんというか、ピリオドというケジメを 体験しそびれているのです。おまけにご実家が神戸なので、すぐにお悔やみに 伺えず、何とも宙ぶらりんな気分で、喪失感を求めています。
来週、時間を作って、彼女に挨拶してきます。 そして、彼女と歩いた神戸の街を、今度はひとりで踏みしめてみようと思います。
2003年11月06日(木)
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