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■ 顔をあげて、遠くをみて
「常識」という言葉は、英語で"Common Sense"という。 書いて字の如く、「社会一般に通用する感覚」のことである。
私には、ある分野において、その定義が決定的に抜け落ちている。 なので「普通はこうするんだよ」と教えられたときは、仰天すると同時に 深く深く恥じ入ってしまう。それはもう、奈落の底に落ちてゆくように。
それはきっと「生きる」ということにおいて、近道ばかりを歩いてきたせい だろう。楽な方へとするすると流れて、手足を汚す労働を避けてきたから。 それが今になって、数々の悲惨な結果を生み出している。
ズバッと核心を突く指摘をされたとき、心臓がパックリ割れて血が流れるほ ど痛みを感じた。足元がぐらぐら揺れて、ココロがふるふると震えた。 そして、自責の念に駆られた。情けなくてしょうがなかった。
そんなときは、歩き方も そんなカンジになるわけで。(苦笑) 気がつくと、足元ばかり見ていた。足先2メートル以内の視界。
「顔をあげて、遠くをみて」
ジョグ・トレーニングを受けているとき、何度もそう言われる。 苦しいときは、つい、うつむきがちになる。世界がどんどん狭くなり、 息は詰まり苦しくなる。でも、顔をあげた瞬間、世界が広がっている ことに気づく。空も、木立も、サッカー少年たちも、広場の隅でバーベ キューをしている家族づれも、みんな視界に入ってくる。
その言葉を思い出し、えいっ、と顔をあげて歩く。 両方の肺に新鮮な空気が入り込み、頬に秋の冷気が触れた。夕暮れの空も。 今からでも遅くない。奈落の底から這い上がったら、もう一度やってみよう。
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■ムサ芸・メンバーへ(私信) いろんなサプライズがあり、私まで幸福をおすそわけしてもらいました。 結婚おめでとう。それと順番が狂ったキミ!元気なベイビーを生んでね。 黒猫ジジにもおよろしく(以上、三名へ)
2003年10月27日(月)
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