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■ スーパーマーケットの恐怖
苦手な場所というのが結構ある。
ディズニーランド、病院の待合室、ゲームセンター、キャッチの多い歓楽街、 そして、休の日のスーパーマーケット。 とくに夕食の買い出しの時間帯はちょっとした恐怖だ。
学生の頃はこまめに買い出しに行けたが、働き始めてからは問答無用で 土日の作業となった。とすると、必然的に一週間分の買い物になってしまう。 なんだかんだと仕事が忙しくて平日に飲みに行くこともめったにないので、 家で食事を摂ることが多い。でも、ごはんを作ってくれる便利な人なんて いないので、せっせとひとりで作ってひとりで食べる。 とすると、私の一週間分の食料はいつもかなりの量になってしまう。
牛乳、トロピカーナのオレンジジュース、6個入りの卵パック、納豆、 トマトは必須のアイテム。それに加えて、冷凍保存用の肉、お魚、きゅうり、 桃のヨーグルト、朝食用のパンなんかも。なんだかんだと無作為にカゴに 放り込んでゆくと、すぐにいっぱいになってしまう。
でもちゃんと吟味しないと、後で運ぶときにすごく苦労してしまう。これが恐怖。 車で買い物に付き合ってくれるイージーなボーイフレンドなんていないので、 両手に持てるくらい、自転車のカゴに収まるくらいを目安にモノを選ぶ。
私がのろのろとカートを押してあれやこれやと選んでいると、 いきなり子供がお菓子売り場から飛び出してきたり、 奥さんに強制的に連行された旦那さんが、ぐちぐちと文句をたれていたりする。 それにレジに長い列ができるし、店員さんもレジ打ちする品物が多いので 自然と不機嫌だったり。重いカゴをよいしょと台の上にのせると、 ちょっと泣きたくなってしまった。また買いすぎだ。 まったく、どうやって運ぶんだよー、って。
透明な買い物袋を手に(最近、なかなかこれを開けられない) ぼーっと突っ立っていると、向かいにいた奥さんが手際よく食材を 袋に詰めていた。お肉やお魚は個別にビニール袋に入れて、 重い物は下、果物や卵は上に乗るように実に見事な手さばきである。 呆気にとられて見ていたら、ふたつの大きな袋を右手に提げて、左手には しっかりと子供の手を握ってエスカレーターを昇っていく。
ああ、ほんと、母って強いんだな。 我慢弱い私にはちょっとマネできそうにないです。
2001年02月03日(土)
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