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HELEN&HEAVEN
Helen
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2005年03月27日(日)
テノールコンサート


私がお勤めする会社は、偶然にも出身高校の側にあるわけだが…

仕事の途中に郵便局や本屋さんへ出かけると、近隣でよく音楽の恩師に出会う。

以前にも書きましたが、学校嫌いの学校をさぼる先生。

先生としては歌い手の道を究めたいわけだが、それでは生活していけないしね。

週に1度、名古屋で先生の先生から声楽の手ほどきを受けられる。

「なぜ、名古屋?」との問いに「ボクが京都で先生が東京なんや。だから間を取って名古屋でするねん。」

とても綺麗なテナーの先生の声だけを聞くと間違いなく惚れるね。
顔は見てはいけません。ヾ(・o・;)o こらこら

この音楽の恩師は2年に1度 小ホールを借りてテノールコンサートをされる。
だいたい3月末なんだが、1月末頃にはチケット○アの優待券1枚と、そうでない(有料の)券2枚がパンフと共に送られてくる。
生意気なことに(笑)1枚3千円もするのです。

私自身はクラッシック好きのオペラ好きなので、多少、睡魔が押し寄せてくる時もあるけれど聴きに行くのは楽しみ。

たいてい優待券で好きな友達もしくは同級生を誘って出かけるのだが、皆、趣味じゃないせいか尻込みをして、この頃は誰も来てくれない。(i_i)

「あんたたち!耳が大人になってないのよっ!!」と言いたいけど、言わない。

今年は、この音楽の恩師が紹介して下さった旅行会社の担当の兄ちゃんを誘ったら、おためごかしでなしに、わざわざ有休を取って来てくださった。

毎年、会場では懐かしい高校の先生と出会う。
今年は、一番年配の先生に出会わなかった。
もしかしたら、次の世界に旅立たれているのかも知れない。
その年配の先生は私が所属していた弓道部の顧問だったけど、6年ほど前に出会ったとき、私と誰か他の生徒と混同していたようでわけのわからない話題を振って来られて多少困ったが、適当な私は適当な返事をしておいた。

今年も担任だった美術工芸の先生と会った。
この美術工芸の先生は、私達の担任を持ったとき、大学出たての熱血先生だった。
神田正樹ばりの男前だったけど、今はもう見る影もない。

「○○○(←私の下の名前)お前ー、むしゃくしゃしたら高校行って暴れてるそうやんけー。1日3回行くときもあるねんてなー。」と無い事無い事を言う。
昔から面白い冗談を言うユニークな先生だ。

美術工芸の先生夫妻の後ろに席を陣取り…

私:「先生、私が寝てたら起こしてな。」

美術工芸:「俺も、お前に頼もうと思うてたやんけー。」

お互い2年に一度、睡魔と戦う。苦行に思える年もある。

でも、今年は、今年と限らず、年々歌が上達しているんではないかなと、素人の私でも思う。

フランス語…
ドイツ語…
最後は日本語で、張りのある朗々とした歌声を披露して下さった。


今年こそ! 秘密兵器を出さねば…


アンコールの数曲を歌われて、とうとう終演となったとき、
カバンからあるものを取り出して、ほっぺに貼り付けたら、
隣席の旅行会社の担当さんに、スゴクうけたので嬉しくなった。



  担当:「わっはっはっはっ!こりゃ、スゴイ!!」

  私は前の席の美術工芸をつついて、

  私:「先生、私、感激しちゃったーーーー!」

  美術工芸:「わーっ?!お前なんやー?おおげさな、やっちゃな!(笑)」

  私:「先生にも1つあげるし、鼻の下に貼りよし。」




このニセ涙をつけたまま、楽屋へなだれ込んでやらうかと思ったけれど、
反対隣の席のオバハンがあまりも、ジロジロ見るので、あきらめてカバンにしまった。

私は人から、こんな「しょーもない!」と言われるような、面白グッズが好き好きで、店で見るとついムラムラ衝動買いしてしまう。

アメリカに行ったら買い占めて来ようと。