愚者
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2006年04月23日(日) 幸福論その2

(幸福論その1からの続き) 
 
 結局、誰も「幸せ」とは何か?が分かっていない、と
また同じ話の堂々巡りが続き、結論は出なかった。

 私と友人二人とは高校時代、同じバンドを組んでいた
良くも悪くもすべてが理解しあえる、30年近い付き合いである。
バンドで演奏していた曲は、ボーカルが作詞・作曲したものが多かった。

 彼の作った曲で、今でも鮮明に覚えている詞のくだりに
「僕はただ幸せになりたい・・・誰にも邪魔されずに!」
という、一節がある。
この歌の、このフレーズがずっと頭から離れないでいる。

 お互いに、社会人になってからも、彼らと年に一度は
顔を合わせ、酒を酌み交わし、昔話に花を咲かせる。
高校生の頃、私たちは社会に適合できるのだろうか?
苦悩や不安を隠すかのように、バンドに没頭しバカなこと
ばかりの言動や行動を取っていたことなどである。

 このときに、閃いたのがこの歌の一部だったと
後々に彼から、他の曲の題材などといっしょに聞かされた。
幸せに飢えていて、それを掴み取ろうと必死だった。
破滅していくのを待っているだけ、若いときはそんな気がしていた。

 三人とも家庭を持ち、家族と暮らすことが当たり前になっても
幸せというものを実感できずにいるようだ。
たぶん、この先もなかなか分からないのだろう、幸せとは。


誠幻