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■ foolish night Pt.2
やっとの事で車に乗せ、寮へと向かう。 着くと二人で彼女を出すべく、 ジャコバが、運転席側から 私は、後ろのドアから助手席へと廻り 助手席のドアを開ける。 ジャコブがクリスティーナに話し掛ける。
「平気??クリスティーナ?」
「・・・・・吐きそう・・・」
その言葉に慌てて二人でまだ車内に居た彼女を ドアの外へと引っ張り出そうとした瞬間、
「キャアァーーーー」
『ドサッ』
と言う音と共に ジャコブが、道から急な下った草むらに足を滑らせ、 車内から滑り落ちる様にクリスティーナが 道のコンクリの淵に倒れ込む。
慌てて駆け寄る私とジャコブ。
「大丈夫!?大丈夫!?!?大丈夫ー!?!?!?」
を繰り返す私とジャコブ。
ジャコブが、自分が滑った時にクリスティーナもコンクリートに 顔をぶつけた!!と半泣き状態で叫んでいる。 どうにか二人で彼女を起こそうと動かした時、 クリスティーナが、その場で吐き始める。
もう、私達二人ともどうすればいいのか分らなくなる位 おかしくなってたのかも知れない。
「誰かー!!誰か助けてー!!!」
叫ぶ。 二人で叫んでいる。
その横で救急車や消防車が来たのが分る。 でも、寮へと皆入っていく。
その時、寮のドア付近に居たアメ人の一人が 私達に気付いて駆けつける。 そして、半泣きから軽く半狂乱気味で彼女に訴えるジャコブに 寮母さんを呼んで来る様、彼女は指示を与え クリスティーナに話し掛ける。
一向に戻ってくる様子が無いジャコブに、 私にも「寮母さんを呼んで来てくれる?」と言われ 寮へと走る。 すると寮母さんもこっちに向かって走ってきた。 後ろからジャコブ。
寮母さんが、未だ吐き続けてる彼女を見て、 アメ人の子と何やら話し、ジャコブにも話す。 私も聞かれたけど大した事も伝えられない。
こう言う時に上手く説明できない私が辛かった。
取り敢えず、ペーパータオルを持って来て貰える?と 言われ寮へと走って行くしか出来ない私。
戻った時には、何人かのアメ人が来てた。 もう、ジャコブと私、 私達二人にはもう、佇んでるしか出来なかった。
ジャコブが傍に居た寮母さんに 何故救急車とかが来てるのかを聞く。
すると、どうやら急性アルコール中毒の子がでたとかどうとか 説明するのが聞こえる。 そして、名前が言われた瞬間 私達はまた、愕然とするしかなかった。
その子、と言うのがどうやらジュリーらしいのだ。
ジャコブがすごい興奮して泣き出す。
「彼女、クリスティーナの友達だわ。 何て事なの・・・・。 私が・・・私が、彼女にも気付いてれば・・・」
すごい取り乱している彼女。 未だ吐き続けているクリスティーナ。 ジュリーの事も。 何もかもがぐちゃぐちゃで、 私にはもうこのおかし過ぎる状況に 自分がどうしてるのかさえ分らなくなる。
余りにも取り乱している彼女を見た寮母さんが 私に彼女を取り敢えずロービーに連れて行く様言う。
泣き続け自分を責め続ける言葉を吐き続ける彼女。 駆けつけた彼女の友達も泣き崩れる彼女を支える。
一体、今自分に何が起きているのか、 何を私はしてるのか、 その時の私が感じる『現実』は、 横で泣き続けるジャコブだけだった・・・・。
to be.....
2002年04月19日(金)
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