5月12日に「歴史のお勉強」なる記事を書きましたけんど、それ以降、やっぱり太平記関係の本を手元に置きたいと思い、古本屋で永井路子氏抄訳の「太平記」ムック本とか、全訳版「太平記」をゲットしました。 それに伴い、本棚の奥で埃をかぶっていた南北朝時代関係の本(題名の本と日本の歴史9巻〜南北朝の動乱の二冊)も引っ張り出して、ヒマな時に読書。 で、やっと「皇子たちの南北朝」(中公新書)を本日読了しました!新書なんでページ数も約250ページと薄いんだけど、結構時間がかかってしまった。と言うのも、中世史がご専門の学者さんが書いた学術書なんで、難しい言葉が多く、アタクシの少ない脳味噌を全使用して、モッタリモッタリ読んでた訳なんす…。 内容は後醍醐天皇の皇子たちの視点から見た南北朝史ってことで、父天皇の為に鎌倉幕府・室町幕府と戦った主要な7人の皇子の壮絶なお話でございました。 学術書なんで語り口は冷静淡々そのものでしたが、書いてある内容は戦、戦、又々戦の連続。戦場に借り出された宮様方は、雅にマッタリしてる暇もなく、皆皇族らしからぬ、まるで「もののふ」のように変化しちゃうんですな、これが!後醍醐天皇も罪なお人よ…。 この本と並行して、永井氏訳の「太平記」(学研)を読みましたが、この本は初心者にとってもイイです!図版がたくさんで、登場人物の人となりもそれなりに判り易く、見てるだけで楽しいです。背景となる時代風俗の資料も巻末に載っていて、これはお徳でした。 今度はこちらの本を主体的に読もうかなと思ひますです。まだ人間関係だとか、年表がグールグルで理解出来てないし、「名場面」ってやつもまだ判ってない(T^T)。例えば楠木正成とその息子正行の別れの場面とか、後醍醐天皇が京都を睨んで吉野で崩御するとことか、たくさんたくさん…。 本当に此処のところ、英国史関係の「時の娘」とか南北朝関係の本とか、それから杉本苑子氏の「竹御所鞠子」(源頼朝の孫娘の話)とか読んできましたが、歴史って面白いとしみじみ思いましたデス。 学校で習ったお飾りのような歴史の奥には人々の真の人生があり、その人々が現在の我々に繋がる歴史を作ってきた。そう思うだけで胸が熱くなるっス〜〜。 萌え〜の心も大事ですが、それ以上に萌え〜さえも飲み込んでしまう歴史上の人々の強烈な個性とか鮮烈な一生とかに圧倒されてしまったです。い、いかん…。熱にうなされているようだ〜〜。 マジで事実は小説より奇なりで、こういう読んだものなどを参照に自分が書こうとするお話に活かしたいもんです〜〜。そ、その前にスランプだけんど…。しかも何年も続く…。トホホ。
おまけ:歴史のトンデモ本などは苦手ですけんど、敗者から見た歴史ってのは好きですバイ(勝者、敗者ってミラージュぢゃないんだけど…)。何で南北朝関係の本がうちに転がってたかってえと、昔、木原敏江さんとか杉本苑子さんの世阿弥のお話(やほい有り!)でその時代に興味を持ち、買ったのです。しかし現在までまともに読むこともなく、本棚のこやしになってたという訳。情けなか〜。
|