ムッキーの初老日記
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今日から3回、ちょっと不思議な話を書きます。
■ 先日、友人のお母様の告別式に行った時のこと。
生前、私もよくお会いして、可愛がっていただいた。 いつもニコニコ笑ってた、お花が大好きだったお母様。
葬儀場の、一番後ろの席に私は一人で座っていた。
お坊様の御経を聴きながら、生前の優しい笑顔が次々と蘇ってきて 涙が溢れて止まらなくなった。 滂沱の涙で息がつまり、前も見えず、悲しみで押しつぶされそうになった。
そのとき。
誰かが私の背中を、そうっとたたいた。 掌の小指側で、トントンとさわって、そのまま掌でそっとなでた。 特徴のある触り方だった。
あわてて振り返ったが、誰もいない。 それはそうだ、私の席は、一番後ろ。
『ムッちゃん、ほらもうそんなに泣かんで〜。 苦しくなって頭が痛くなってしまうよぅ』
そういうお母様の声が、聞こえて来そうな、優しい掌の感触。
「おばちゃん・・・?」
私はますます涙が止まらなくなってしまった。
(後日、友人にその話をしたら、その触り方は お母様独特の触り方だったそうだ)
あばちゃん。 大好きだった桜が、もうすぐ咲きますよ。
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ムッキー
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