ムッキーの初老日記
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私の湖畔の恋人カオリちゃんとは、お互い仕事を始めたこともあり なかなか以前のようには行かないが、それでもどうにか時間を作り 今でも地道にウォーキングを続けている。
しばらく行かない間に、我々の心のオアシスのうどん屋がつぶれてしまい もう二度とあの安くて美味しいうどんが食べられないのか・・・と ちょっとセンチな初老ふたりである。 けっこう流行っているように見えたが、その実は大変だったのか。 いつも一番安い「かけうどんの小」しか食べずにスマンかった。
先日ウォーキングの後に 「うどん屋も無くなってしまった事だし、たまには素敵なミセスが行くような 小洒落た店でランチでもしようか」 と、カオリちゃんがいいお店に連れて行ってくれた。
ケーシー高峰がやってるのか?と思わせるような店名の 可愛いらしくこじんまりしたイタリアンレストランだ。 メインはピザ、パスタ、オムライス等から選べ、食べ放題のサラダバーと 小さいながら食後のデザートも付いたランチが1,050円。 うどんに比べれば超高級だが、普通に考えればまあ普通の値段だ。 狭い店内は20〜50代の女性で賑わっていた。
味もまあまあで、私はサラダバーの「かぼちゃの裏ごししたヤツ」 が気に入って三度もおかわりした。
小さいけど美味しいケーキとコーヒーで一段落した後 カオリちゃんがハッとサラダバー方面を見つめている。
「今サラダバーに何か追加してたよ。ちょっと見てくるよ。」
そう言うが早いか彼女は席を立った。 そして目を輝かせて戻って来て、こう報告した。
「桃だよ、桃♪ 黄桃が追加されたよ。デザートに食べよう。」
「へえ〜桃。サッパリしていいかも♪」
そして我々は、すでにデザートを食べたのにもかかわらず ウキウキしながらサラダバーに向かった。 新しい小皿に、薄黄色くてつやつやした小さく切った黄桃をこんもりとのせ 席に帰って来る間に、『あれ・・・?』と思った。 なんだか黄桃とは違うような気がする。
「カオリ、これさあ、黄桃じゃないんじゃ・・・」
「うそ!どれ。」
我々は同時にそれを口に入れた。
うっ・・・( ̄□ ̄;)( ̄□ ̄;)
それは、黄桃ではなく、サフランか何かで黄色くなった
だいこんの煮物であった。
しかも洋風の、うすっとぼけた味の、大根であった。 激しく不味かった。
だが、ここで残すと
「アイツら、デザートの後にわざわざ取って来たくせに残したよ。」
と、店の人に思われるではないか。 それはいやだ。何かと間違ったことがバレてしまう。
我々は何も言わず、黙々とその洋風大根煮付けを平らげた。
せっかくケーキで美味しく〆た口と胃が、大根の匂いで一杯になってしまった。
意地汚いのもたいがいにしようという教訓・・・。
アフロにしたカオリちゃん。実はフードかぶってる( ^∀^)
+・+・+声に出して読みたいオッサン君+・+・+
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ムッキー
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