ムッキーの初老日記
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私は、誰かを好きになったり 誰かのファンになったりすると その情熱が、見当違いなほうを向いてしまう。
普通は、誰かを好きになったりファンになったら
その人に似合うような女になりたい・・・とか その人の好みのタイプになりたい・・・とか
そういう風に思うものなんだろうが、私の場合
その人になりたい。
と思ってしまう節がある。 「なりたい人」が男なので どうしてもみょうちくりんな事になってしまう。
例えばYAZAWAが大好きになった当時 私はサイドの髪を、いつもジェルで撫でつけていた。
YAZAWAになりたかったのだ。
だが当時の写真を見ると YAZAWAというよりヤンキーのネエちゃんだ。
吉川晃司がいいなと思っていた頃 私は肩パットのがっちり入ったジャケットを好んで着た。 彼のように手足が長くないので非常に変なバランスになっていた。 当時の写真を見たオッサン君
「吉川晃司っつうか、梅宮の辰あにぃ・・・?」
Σ( ̄□ ̄;)た、辰あにぃ!
NOBODYが好きだった頃 髪を短めに切って立ち上げ、ヘアバンドを額にし、 サングラスと、丈の長い黒っぽいコートを好んで着た。
誰なんだ。 まさにNOBODY(誰でもない)だ・・・。
一般人の場合、その人のクセや、口癖、表情を真似る。 初めは「モノマネ」としてやっていて いつの間にか自分のものになってしまう。
「酒に氷を入れて 飲むのが好き それが誰の真似かも とうに忘れた頃」
中島みゆきの「りばいばる」の一節だが 本当にこの通り、誰の真似なのかなんてとうに忘れても それが自分の口癖としていつまでも残る。
その人を好きだった頃に よくつるんでいた友達に久しぶりに会ったりすると
「うわ、今の言い方って、〇〇さんみたい。」
と言われてしまい、自分でも戸惑うことがある。
こういう風に、私の「好き」と言う情熱は いつも見当違いな方向に突っ走る。
どうしたものか。
◆◇039◇◆
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ムッキー
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