ムッキーの初老日記
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2003年12月01日(月) 見当違いの情熱


私は、誰かを好きになったり
誰かのファンになったりすると
その情熱が、見当違いなほうを向いてしまう。


普通は、誰かを好きになったりファンになったら

その人に似合うような女になりたい・・・とか
その人の好みのタイプになりたい・・・とか

そういう風に思うものなんだろうが、私の場合


その人になりたい。


と思ってしまう節がある。
「なりたい人」が男なので
どうしてもみょうちくりんな事になってしまう。


例えばYAZAWAが大好きになった当時
私はサイドの髪を、いつもジェルで撫でつけていた。

YAZAWAになりたかったのだ。

だが当時の写真を見ると
YAZAWAというよりヤンキーのネエちゃんだ。



吉川晃司がいいなと思っていた頃
私は肩パットのがっちり入ったジャケットを好んで着た。
彼のように手足が長くないので非常に変なバランスになっていた。
当時の写真を見たオッサン君


「吉川晃司っつうか、梅宮の辰あにぃ・・・?」


Σ( ̄□ ̄;)た、辰あにぃ!




NOBODYが好きだった頃
髪を短めに切って立ち上げ、ヘアバンドを額にし、
サングラスと、丈の長い黒っぽいコートを好んで着た。


誰なんだ。
まさにNOBODY(誰でもない)だ・・・。



一般人の場合、その人のクセや、口癖、表情を真似る。
初めは「モノマネ」としてやっていて
いつの間にか自分のものになってしまう。


「酒に氷を入れて 飲むのが好き
それが誰の真似かも とうに忘れた頃」


中島みゆきの「りばいばる」の一節だが
本当にこの通り、誰の真似なのかなんてとうに忘れても
それが自分の口癖としていつまでも残る。


その人を好きだった頃に
よくつるんでいた友達に久しぶりに会ったりすると

「うわ、今の言い方って、〇〇さんみたい。」

と言われてしまい、自分でも戸惑うことがある。


こういう風に、私の「好き」と言う情熱は
いつも見当違いな方向に突っ走る。


どうしたものか。





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◆◇039◇◆

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