12のカフェーで紡がれる12のお話。実際にあるカフェーですから、野ばらさまも主人公のように、読書をしたり店内のアンティークに目を向けたりしながら時間をすごしたのかしら、とときめきます。ここに取り上げたカフェーの殆どは、僕が実際に普段、行き付けているカフェーばかりです。これらのカフェーで貴方に遭遇することも、従ってあるやもしれませんね。その時は、静かに黙礼を交わし合いませう。嶽本野ばら:カフェー小品集,p.190,青山出版社.