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2003年11月12日(水)   赤壁の宴/藤水名子

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中国の後漢末、群雄割拠の時代にきら星のごとく現れた眉目秀麗な呉の武将孫策。彼に幼少から従い、補佐した周瑜。宿敵曹操の大群に立ち向かう少数精鋭の呉軍。中原の覇をかけ、赤壁の戦いの火ぶたが切って落とされようとしていた。(裏表紙より抜粋)
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ずっと読んでみたかった藤版三国志の1作目。
この話の孫策と周瑜のようなプラトニックな友情&主従関係に弱いです、私。こういうのって女性同士にはないように思えるので(単に私のそばに転がってないだけかもしれませんが)。
作品の中で、何回か周瑜が「女のように抱かれていれば、この気持ちは変わっていたかもしれない」というようなことを思うのですが、プラトニックだったからこそ、死の間際まで孫策を想うことができたのではないかな、と。
孫策は周瑜の気持ちに気づいていたかどうか、ってとこがポイントですが、おそらく気づいて気づかないふりをしていた、さらに、自分が周瑜に親友以上の想いがあることを仄めかせていた、という設定(私の中では)。じゃなきゃ、あんなに苛めたり、煽ったりしないでしょ。
名作でした。



「だが、お前は、決して俺の意のままにはならぬ。(略)どんなに信頼しているように見えても、本心だけは絶対に見せぬ。……これから先も、多分一生」
「なにを仰せられます。この身は既に、毛筋一本から爪の先まで、貴方様の意のままになっております。いままでもそうだったように、この先もずっと、貴方様の御意のままに」


藤水名子:赤壁の宴,p.116,講談社.















ゆそか