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2003年03月02日(日)   陰陽ノ京 巻の三/渡瀬草一郎


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龍神の血を引く外法師――弓削鷹晃。彼はある夜、人のいるはずのない山中で吸い寄せられるように一人の老法師と出会う。それが運命の邂逅であるとも気づかずに……。
一方、恵みと破壊を招く長雨は愛宕山中の石にひとつの変化をもたらした。それは、かつて陰陽寮が苦心の末、総動員で封じた化け百足を封じる要石だった……!
幾多の運命が交錯する平安の京に、最大の危機が訪れる――!(表紙折返しより抜粋)
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陰陽の京、第3弾です。
今回は間違いなく、蘇芳さんと鷹晃さんのお話。保胤さんの活躍はほとんどないです。まぁ、苦悩っぷりは健在ですけどね。
さらにかっこよかったのは、小五郎様・黒石・白石の天狗さまたち。
今後も続くと思われるこのシリーズ。今回はちらっと出てきた主上・成明さんがばりばりに出てくる話が読みたいものです。



人は醜い。その心は、汚れ、毒されている。
だが、人はその毒を受け入れた上で、汚れに染まりきらない部分も持ち合わせていた。


渡瀬草一郎:陰陽ノ京 巻の三,p.253,角川書店.






ゆそか