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2003年02月28日(金)   陰陽ノ京/渡瀬草一郎


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時は平安。陰陽道の名門に生まれたにも関わらず、家業である陰陽道を捨て、文章道を選んだ一人の青年がいた。青年の名は慶滋保胤。
保胤は大陰陽師・安倍晴明の依頼に応じて近頃都に現れた外法師の素性を調べ始める。だが、それはとてつもない怨念と呪いが渦巻く事件へ保胤を導くきっかけに過ぎなかった……!(表紙折返しより抜粋)
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第7回電撃ゲーム小説大賞の金賞受賞作です。
まぁ、簡単に言ってしまえばちょっと前にはやった陰陽師ものなんですが、それだけじゃないかんじが。
この中で、男を呪い殺そうとする女性がたくさん出てくるのですが、こわいです。髪の毛にまつやに塗って、それに火をつけて、人形に釘をカーンカーンと…。いつの時代も女性はこわいものです。
これからの注目は吉平くんと貴年くんの微妙な関係のゆくえですかね。



「人は、間違わずに済むようにはできていないぞ」
保胤は肯いた。
少しだけ、背負っていた物が軽くなったような気がした。


渡瀬草一郎:陰陽ノ京,p.345,角川書店.






ゆそか