2003年01月13日(月) |
虚空の逆マトリクス INVERSE OF VOID MATRIX/森博嗣 |
4冊目の短編集です。 う〜ん。 これ読みながらものすごく感じたことは、年をとったな(私がですよ)ということ。 以前は、もうちょっと森氏の短編で感じるものがあったんですけどね。 年をとったからか、環境が変わったからか、昔ほど感性が働きませんでした。 まぁ、私はもともと森氏の作品は、短編よりも長編のほうが好きなので、それもあるかもしれません。 この短編集には「トロイの木馬」「赤いドレスのメアリィ」「不良探偵」「話好きのタクシードライバ」「ゲームの国」「探偵の孤影」「いつ入れ替わった?」の7編が収録。 喜多先生好きとして「いつ入れ替わった?」ははずせませんが、「探偵の孤影」もよいです。 寒い部屋に弦楽器っていうイメージでした。
死者は自分の名前を忘れている。その名を呼ぶ者の前には決して現れないという。(「探偵の孤影」)
森博嗣:虚空の逆マトリクス INVERSE OF VOID MATRIX,p.209,講談社.
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