2002年12月01日(日) |
カラフル colorful/森絵都 |
気づくとぼくは魂だった。そしていいかげんな天使が、一度死んだはずのぼくに言った。「おめでとうございます、抽選にあたりました!」 そんなわけで、(ありがたくもないけど)ぼくは下界に戻され、他人(小林真)の体にホームステイすることになった。 ホームステイしている間に、ぼくが生前犯した罪を思い出さなければいけない。ぼくの犯した罪って…。 最近はまっている、森絵都さんです。 こののほほんとしていて、それでいていろんなことを訴えかけてくるこの感じが好きです。 森絵都さんのお話は、今読んでもおもしろいのですが、主人公と同世代の頃に読むことができたら、もっといろんなことを感じただろうな、と思います。 天使さんが、おもしろくてやさしくてちょっと冷たくてステキです。
「(略)今日と明日はぜんぜんちがう。明日っていうのは今日のつづきじゃないんだ(後略)」
森絵都:カラフル colorful,p.239,理論社.
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