2002年12月06日(金) |
スリー・アゲーツ The Three Agates 三つの瑪瑙/五條瑛 |
鉱物シリーズ第2弾の文庫版です。 700p以上はさすがに分厚いです。でも前作プラチナ・ビーズの文庫版よりは若干薄い(というよりも軽い)ですね。 日本に潜入した北朝鮮の工作員チョン。彼の任務とは?そして男のもつ北朝鮮と日本のふたつの家族はどうなるのか。国家と家族の間で男は…。 このお話は”家族”について考えさせられます。自分にとっての家族の存在ってなんだろう、家族のために自分がすることって…。 前作のようなガン・アクションはないけど、葉山さんのアナリストとしての成長(なんと言ってもあのエディさんと取り引きをするほど)も感じることができます。文庫版恒例(?)の書き下ろし短編「Game」も意味深でおもしろい。 シリーズの次巻「THE PERFECT QUARTZ」が早く読みたいですね。
「カーブは投げられないのか?」 「練習したことがありません」 「覚えておくことだ」 「なぜ?」(略) 「変化球があった方が、よりゲームをエンジョイできる。ベースボールも情報戦も同じだ」(「Game」より)
五條瑛:スリー・アゲーツ The Three Agates 三つの瑪瑙,p.735,集英社.
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