A Will
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案の定、だ。
彼の機嫌は最悪だったし、 わたしは順調に無視された。
あるいは、それさえ勘違いで、 わたしとのことなんて関係なく、 単に嫌なことがあったのかもしれない。
けれど、せめて誤解くらいしたい。
ふと、触れた手に、 わたしがどれだけ動揺したか、
いつもニコニコしてると言われたけど、 だって笑っていなきゃ泣いちゃうもの。
この不毛な1年弱。
思い出すのは、ホテルのベッドだけ。
会って、ヤるだけ。
そうじゃなきゃ会えなかった。
もうしない、と告げたら、
別にしたくなきゃしないし、と言われた。
そりゃそうだ。
至極もっともで、返す言葉も浮かばない。
不機嫌な彼を目で追って、 どうせ、最後なら、 もっとちゃんと好きだって言って、 嫌な顔見たかったなと思った。
困らせてやれば良かった。
まだ、こんなに好き。
片想いを満喫するしかないかなぁ。
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