A Will
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2006年06月22日(木) 本当は終わらせてしまいたくなんてない。

遠くへ行きたい。
2本しかない足をうらむ。これで進むには遅すぎる。

花束を買った。
黄色と白と。

なぜか、わたしの好きな黄色の花の花言葉は成就しない恋の言葉ばかりだ。



迷うことを躊躇したら、心細くなった。
曇り空には、青の欠片も見当たらない。繋がってなんかいなかったんだ。


思い出すなんてまっぴらだ。
ビー玉。赤いひらひら。透かして見た空。欠伸。つられて欠伸。
空っぽの牛乳パック。吹き抜けた風。小さな駆け引き。あれは確信犯?

笑顔。歪む。駆け寄ってくる。伸びた腕。



言葉があれば、裏切ることだって出来たのに。



焼けない白い肌が、汗で湿ってた。
わたしは上の空で、今日の帰り道を考えてた。
転がったビー玉が、ずっとずっと下に、落ちた。


泣き出すことができたら、騙すことだって出来たのに。



ワイシャツ。ボタン。スニーカー。
視覚的に捉えられたものは、ほとんど白い。


忘れるには十分。
大丈夫、わたしはもう足の小ささを嘆いたりしない。

空を飛びたいなんて思うなら、翼に憧れたりなんてしない。




忘れるよ。さよなら。









さよなら。


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